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惑星ジェミニ物語  作者: 森山 銀杏
第七章『繋がり』
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守人(20)

3018年 10月11日


昨日は興奮しすぎていた。いや、理不尽な目に合ったのは間違いないのだが。


魔法使いがいるかという疑問が昨日から頭を離れない。


厄介な事に屋敷の誰に聞いても、そりゃいるでしょうとさも当然のように言うのだ。

なぜそう言い切れるんだと聞いても、不思議そうな顔をされるだけだ。


神様がいるかどうかを宗教家と話している気分になる。

居る事が前提なのだ。暖簾に腕押しとはこのことか。


あれは科学なのだろうか? だとすると俺の知らない何かがある。

俺だって学のある方じゃないが、あれを魔法だと言われて、すごいですね。と納得できるほど頭は柔らかくない。


やきもきする。石同士はどうやって繋がっていたのだろうか? 断面には何も無かった。磁力か? いいや、普通の石に思えた。


センサは何で代用してるんだ。


そもそもAIはあるのか? それも石で作ってるのか?


俄然、犯人を捕まえる意欲がわいてきて、罠の数を二十個も増やしてしまった。


しかし、ただのストーカーだと思ったが、よもや兵器じみたものまで繰り出してくるとは思わなかった。


石の人型の動いている理屈は分からないが、また似たようなものに襲われる可能性があるのだ。


槍だけでは心もとない。もっと破壊力が居る。


対ゴーレム用の武器だ。大きなハンマーなどがあればよかったのだが、探してみても小さな木槌くらいだった。

ゴーレムを倒せる武器は需要が無いらしい。


仕方がないので、薪割り前の一番大きな丸太をいただいて、加工する。


ロープで持ち手を付けたこん棒だ。会心の出来だ。

依頼としてのストーカー撃退は最優先だが、出来れば犯人を捕獲したい。


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