王都へ(14)
3018年 9月20日
王都生活五日目。
いろいろと調べた結果、住居をこちらに移すことにした。
まず一つに、こちらを拠点としても傭兵としてやって行けそうである事。
次に王様経由でのアカ子の情報をスムーズに受け取れる事。
最後に人の量、特に商人の量が多いのも重要な理由だ。
望むのは何と言ってもアカ子の情報だ。
人の出入りが多く、また王様の協力と言う後ろ盾があれば、公的な人間にも話を聞けるだろう。
加えて商人への聞き込みを行うのだ。戦車はかなり不審なものだ。
軍隊経由で情報が入る場合も多い。商人は出歩く事も多いので、うわさ話なんかも聞きやすいだろう。
一先ずアカ子の所在を付き止める際の情報網としては問題が無いのではないだろうか?
後は待ちの姿勢だ。日々の生活資金を稼げば問題は無い事になる。
傭兵の仕事をして、生活基盤を整えつつ、情報を待つ。
いいや、むしろその先のお舟を助ける事に念頭を置くべきかもしれない。
だとするといろいろと必要なものが出てくる。お金が山ほど必要になるに違いない。
とりあえず、一端コルビナー領の町に帰って、宇宙服をこちらに運ぼう。
ドーレスに借金を返すのも忘れないようにしなければならない。




