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惑星ジェミニ物語  作者: 森山 銀杏
第六章『大地』
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独り立ち(50)

3018年 9月4日


基地の見学はあっさりと認められた。


一番隊の基地は大きく、設備なども充実している様子だった。だが雰囲気としては二番隊より軽い。


そして古くて汚いと言った感じだ。というか、基地全体が軽く匂う。水道設備に限界があるから、人が多くなればしょうがないのかもしれない。


俺が傭兵だと言うと、兵士のほとんどが馬鹿にしてきたので腕相撲を行った。


ここでも連勝。しかし、最後に出てきた小柄な男が強かった。


それでも二メートルくらいはあったが、ほかの奴らと比べれば、頭一つは小さい。

濃い茶色をした、いかめしい顔の男だった。年は三十位だと思う。


ドンガガという名前だった。ほかの奴らがどよめいていたから、有名な男なのだろう。これが相当強かった。


ほかの奴らがリミッター三十パーセントで勝てる所を、八十まで引っ張ってまだ動かない。


向こうにも限界が近かったと思うが、机が先に壊れたため、勝負は無し。


「自分より小さいのに大したもんンだ」とドンガガは笑っていたが、俺から言わせれば天然なのに、なんであんなに強いんだ? と驚愕に値する。


そのまま自分を売り込もうとも思ったが、今は実績が少ない。


とりあえず、そこに集まった奴らと熊鍋を食った。うまかった。


アカ子の特徴を伝えて、何か情報が入ったら教えてくれと頼んでおいた。


まあ、今回はそれでよしとしておこう。


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