表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
惑星ジェミニ物語  作者: 森山 銀杏
第六章『大地』
192/775

独り立ち(45)

3018年 8月30日


町に帰ってきた。トイユと別れ、ジョージのところへ向かう。


そうしたら、やたらと感謝された。


割と不気味顔のおっさんに感謝されると、あんまり気分が良くない。不思議だ。


給与は二倍払ってくれた。


喜んで受け取ったが、今になってよくよく考えれば逃げ出した傭兵の分が俺に回ってきただけでジョージは損してない事になるじゃないか。


……まあ、貸しにしておこう。アカ子の特徴を伝えて情報が入ったら教えてくれるように頼んだ。そうしたら不思議と新しい仕事が急遽決まった。


……うーん、完全に良いように使われている。後で思い返さないと、そうだと気がついていないところが厄介だ。そして別に反抗しなくても問題が無いところがさらにあれだ。


物理的な問題であれば、対処できるが精神的なものは厳しい。ナノマシーンもそこまで働いてはくれない。やりおるな、鼻でかジョージ。

だが引き受けた仕事は一番隊の基地へ行く輸送車の護衛だ。


食糧や衣類などの補給品の運送に付き合う。正直一番隊へ行く任務でなければ、休みを取るところだ。男所帯の一番隊には興味がある。


腕っ節だけでも通じるような、小ざっぱりとした感じだったら、再度軍入りを目指してもいいかもしれない。地図で言うと二番隊の基地とは反対側にあるらしい。


四日の晩には最寄りの村に付くと言う。出発は明日の朝。


今日はばたばたと宇宙服の確認と再交渉をしなくてはならない。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ