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惑星ジェミニ物語  作者: 森山 銀杏
第一章『旅立ち』
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2890年(17)

2890年 3月22日


リニアには俺にタイムマシーンを説明していた学者も乗っていた。こいつも中央に帰るらしい。


ここで帰るという表現を使えるところが、エリートだなと思う。


名前はウァンナ。説明している時は堅いやつかと思っていたが、話してみるとそうでもなかった。


聞いたところだと、タイムマシーンの成功率は半々らしい。


光の速さで飛ぶと時間が遅れるのは確かだが、過去と未来の関連性は不確からしい。


「もし未来の人間が、過去に戻って自分が生まれる前の親父を殺したらどうなるのか?」とウァンナは問題を口にした。


こんがらかった話だが、これは親殺しの矛盾と言って、有名な問題らしい。俺は聞いたことも無い。ついでにその答えはだれにもわか

らないらしい。言われてみれば不思議な話だ。


親父が死ねば、俺は生まれないし、生まれないなら親父は殺せない。


やってみりゃわかるんじゃないかと言ったら、だから試そうとしてるんだよと返された。


なるほどね。


あとリニアの機内食はうまい。さすが国営だ。



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