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惑星ジェミニ物語  作者: 森山 銀杏
第六章『大地』
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独り立ち(19)

3018年 8月5日


アイシャには化け物の件で昨日から感心されることしきりだった。


正直褒められると嬉しい。


しかし、この星に来てからなかなかに大変だ。

絶食はするし、軍隊に入るチャンスだと思ったら嘘をつかれるし、化け物退治をしようと思ったら化け物は喋り出すし。


宇宙船では寝てばかりいたのに……働き過ぎではないだろうか?


俺はダラダラする事に掛けては問題ないと太鼓判を押されたエリートだが、

だが三年寝太郎は三年寝たそうだが、俺は体感時間では二ヶ月くらいしか寝てないのに。

実時間では三年なんて超越したくらい寝てるけど……。


王冠がいくらになるかわからないが、そこそこの値段にはなるだろう。


アンリエードに恩返しをしに帰ろうかとも思うが、いまいち生活のめども立ってない。

この状態で行くのはちょっと情けないかな。


しかし、体力しか金を稼ぐ当てが無いと言うのも寂しい話だ。

化け物退治でお金を稼ぎつづけるわけにも行かないしなぁ。そんなに化け物もいないだろうし。その辺のあたりの仕事の斡旋を軍に任せたかったのだが、入れないものはしょうがない。


体力仕事で、手早くがっつり稼ぐ方法は無いのだろうか?


アンリエードの知識の中には検索をかけても入っていなかった。

まあ、そりゃそうか。彼女はお上品だから。 アウトローからはかけ離れた人種だ。


そうなると自分で考えるしかない。たとえば土木工事とか?

昔の出稼ぎみたいだ。でも自分で生活の金を稼ぐと言うのも有りかもしれない。


軍隊ほどちゃんとしていなくて、もっと小規模な……こう西部劇に出てくる用心棒みたいなアウトローな感じを目指した方が話が早いかもしれない。


実績が着いてくれば、引き抜きとかもあるかもしれないし。


よし、アウトローな感じの仕事を探してみよう。


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