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惑星ジェミニ物語  作者: 森山 銀杏
第六章『大地』
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独り立ち(14)

3018年 7月31日


子供に見られる利点を見つけた。どうやら子供と言うは話を聞きやすいらしい。


俺の造形が異人であると認識されていても、話を聞けるのだから、子供と言うのは警戒心を抱かせにくいらしい。


童顔である事を久しぶりに感謝する。昔、子供料金で博物館に入って以来だ。


集めた情報によると、化け物は空が飛べるらしい。緑の何かが山の上を旋回している姿を何度か目撃されている。


いつも飛んでいるという訳ではないらしいが有力な情報だ。


大きさは大きい話で建物くらい。小さいもので人が二人から三人集まったくらい。


人から聞いた話も混じっていたから、信用度は低い。


全体図をまとめると、ひとまずデカイ。色は緑で空を飛ぶ。山からは出ない。森に入った者は帰ってこない。複数で行っても、同じように帰ってこない。


この事から、森に入った者はほぼ全員襲われていると言う事になる。同時に森に入った人数は最大数で六。最低数は一。


村人は特に山のそれを特別に怖がってもいない。


これに関しては化け物が山から出てこない事に加えて、郷土信仰に近いものがあるのかもしれない。


人知の及ばない守り神のような扱いを受けている印象も受けた。油断ならないのは間違いない。


全力で行こう。


明日に移動を開始して、明後日の朝一番が戦いだ。


怪物を倒せば、名前も実力も示せるだろう。


それを足がかりにして、上手い具合にアカ子とお舟の探索と救出に繋げなければ。

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