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惑星ジェミニ物語  作者: 森山 銀杏
第一章『旅立ち』
16/775

2890年(16)

2890年 3月21日


書類手続きと荷物の整理、掃除を行った。俺の中に流れるの日本人の血が、掃除と言う行為の中で目覚めたらしい。

机も、ベッド、床に壁に天井までピカピカにしてやった。仲の良かった連中が簡単な送別会を開いてくれた。


もしこの基地から出て宇宙船に乗るのなら栄転ではないだろうか?


まあ……三百ないし六千年後に帰還するのだから、左遷とも言えるだろうが。


これで食事もVIP待遇となったわけか。明日はリニアの上。そのまた日が開ければ中央だ。


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