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惑星ジェミニ物語  作者: 森山 銀杏
第六章『大地』
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独り立ち(11)

3018年 7月28日


今日は宿屋に泊まる。予定より遅れ気味だ。


馬車を使っての移動はやたらと時間がかかるので、宿屋を渡り歩くのが基本となる。


宿屋も儲かるだろうなぁと思うが、部屋数はさほど多くないので、副業としてやってる人が多いように思う。考えてみれば、観光ではないわけだし、安宿という扱いに違いない。

それだったら、無人の家屋かなにかで雑魚寝させれば良いような気がするのだが……取れる金は取っておこうと言う事なのだろうか?


地球で乗ったリニアでは考えられないことだ。改めて速かったんだなぁと思う。


それを言うと宇宙船はもっと速かったわけだけども。


しかし馬車でののんびりとした旅を楽しむには俺の性分もあるが、ケツの下の板が硬すぎる。


ナノマシンが無かったら、腰を悪くしそうだ。


にしてはアイシャは平気そうだし……慣れなのか?


うーむ、わからん。文化レベルが違いすぎると考察すら難解だな。


生活サイクルの二十八時間周期と言う一日のサイクルもずいぶん慣れた。


と言うか日が昇って沈むという流れがあるのなら、適応するのは簡単らしい。

それなりに生活できてるんだから人間ってすごい。


そのうち重力の大きさなども計ってみたいが、ナノマシンによって骨密度などもばっちりなので、多少どうでも安心だ。百光年離れてもきちんと物理法則が保たれるのか興味があるが、いかんせん生活が安定しないと計測するほどの余裕が無い。そう言えばアイシャにこの旅の目的は言っていない。


彼女は食事の準備から、馬の面倒までよく働いてくれて助かる。


逃げられては困るので、黙っておこう。


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