151/775
独り立ち(4)
3018年 7月21日
日の出よりも、早く起きて働く。
まず掃除をして、洗濯をして、薪割りをする。大まかな仕事はそれだけだ。
これに関しては、アンリエードの家での仕事が本当にためになっている。
あれがなければ文化レベルの違いについていけなかっただろう。
洗濯は主にベッドのシーツや、布団のカバーなどが俺の管轄だ。
子供とはいえ男性に下着等を洗わせるのはためらわれたに違いない。
と言うか、男性と言う事で差別的な扱いも無論受ける。単純に避けられてる。
異人扱いされている事もその要因になっているようだ。
ともすれば、俺の受け入れ拒否が起こってもしょうがない状況だが、ドーレスの人柄がそれを黙らせているらしい。
ここの総責任者もドーレスの推薦を言う事だけで、特に反対はしなかったし、ずいぶんと信用されているらしい。
と言うよりも、腕っ節があるから認められているのだろうか?
軍隊はそんな風なところがあるが、異星でもそう言うものなのだろうか?
ひとまずは信用されるために、真剣に働こう。