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独り立ち(2)
3018年 7月20日
朝ご飯にぱさぱさしたパンを食べた。あんまり美味しくない。
今日の夕方には到着できると、朝早くから出発した。
この馬というか、カバは結構早い。疲れも知らないように感じる。途中山賊に襲われたりしたので、遅くなったが夜には着いた。
山賊は街道に出没する事もあるらしいと聞いていたが、本当に出るとは思わなかった。
以外と治安が悪いのかと思ったが、監視システムも無いような世界なら犯罪者の数が多いのは理解できる。というか、犯罪者を逮捕って出来るんだろうか?
うーむ、わからん。誤認逮捕もありありなのだろうか? ありえそうでヤダな。
さりげなくクラウンを助けて恩を売っておく。
しかし、自分の身体能力のすごさにはホレボレする。人間相手に100パーセントを使う事はまず考えなくてもいいだろう。
槍の握り心地も手に馴染んできた。
しかし調子に乗ってはよくない。焦ると妬みを勝ってしまう。
ただでさえ異人扱いの子供で目立つのだから、慎重に行こう。