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未知との遭遇(16)
3018年 7月15日
今日も畑仕事だ。あと庭の雑草取りもした。
しかし、地面でしか植物を育てないとは驚きだ。
地面で育てるのよりも溶液栽培が主流になったのは地球では二十三世紀前半だ。
だから文化レベルから推察すれば当たり前と言えば当たり前なのだけれど。
農業が工場化してないのは食料生産上問題は出ないのだろうか? 不作になったら大変だと思うのだが。
また少し戦いの練習を始めた。使うのは槍だ。
軍では銃の訓練が多く、接近戦は格闘か、ナイフが主流だった。ブラス銃は数に限りがある。
身長の事もあるので、リーチの問題も考えて槍が一番だと判断した。
多目的戦闘服に付いているスタンガンは手巻き充電機があるので、ある意味使い放題だ。
でも戦場で連続使用する事を考えればやはり不安だ。なにせ、戦う相手は俺より遥かにでかいのだし。
槍自体は、アンリエードの家にあった。どうやら、アンリエードの旦那さんのものらしい。
彼女に話すと心良く貸してもらえた。
集められていた武器の中に銃はなかった。まあ、単純にアンリエードの家にないだけかもしれないが、主流ではないのだろう。