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未知との遭遇(13)
3018年 7月12日
アンリエードのお客さんが来て、そのお手伝いをする。
お客さんの案内と、配膳だ。
おおむね、給仕のまねごとである。お客は貴族らしき紳士とご夫人。おそらく夫婦の二人。年齢からすると、アンリエードより一回り上だろうか?
テレビや映画で見た給仕の仕草をまねて行動したが、アンリエードからは褒められた。
「もしかしたら、あなたは良いところに仕えていたのかもしれないわね」などと言われた。
記憶喪失で通しているから、苦笑するしかない。
なんとなしに、やってみたが礼儀としては悪くなかったらしい。
礼儀の心は相手を敬う心である。正式な礼儀作法は知らないが、相手を敬っていればだいたい大丈夫なものらしい。
正式なテーブルマナーは地球式でも良く知らん。いろんな仕事の雰囲気を把握しているというのは結構な強みだ。
ほぼ映画で取得した知識だが、座って楽しむ娯楽好きが功を奏した結果だろう。
生活の生業が違わないなら、通ずる部分も多いはずである。