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惑星ジェミニ物語  作者: 森山 銀杏
第五章『居候』
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未知との遭遇(11)

3018年 7月10日


ぼちぼち生活にも慣れた気がする。そろそろ今後の身の振り方を考えるべきだろう。


ひとまずの目的として、アカ子を探す。


アカ子は俺を捜して、この星のどこかに居るはずだ。


見つけた後、お舟を海から引き上げる。


お舟は俺の指示に従っていれば、海のどこかに沈んでいるはずだ。


お舟を引き上げるには人手もお金も掛かるだろう。


ずっとアンリエードの世話になるわけにも行かないから、後々の事を考えて、この星でそれなりに偉い地位を獲得すべきだ。


そうすれば人が使えるから、アカ子やお舟を見つけるのが楽になるにちがいない。


できれば俺がトップではなく、トップになる人間に恩を売ってという形が理想だ。


実際政治方面で矢面に立つほどの器は俺にはない。身元も不明だし。身長が伸びるあても無いから、不審に思われるだろう。


さらに言うと手持ちのナノマシンアンプルにも限りがある。 これはとっておきだ。慎重に使いたい。


アンプルの制限を考えるとあまりいろいろな地方に出向くのは難しいだろう。

だが異人扱いされると言う事で、この土地では不利な事も多々あるかもしれない。


真っ当に偉くなるのは難しいかもしれない。


地球でも人種差別が無くなったのは遺伝子操作が当たり前になった二十五世紀からだった。この星の文化レベルでは社会的な払拭は難しいだろう。


けれども移動すれば言語が変わる可能性が高い。


あまりナノマシンを使った言語学習をするつもりも無い。とりあえず、この国でチャンスを待つか。


戦争が起これば、身体能力で武を上げる機会もあるに違いない。

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