表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
惑星ジェミニ物語  作者: 森山 銀杏
第四章『過去』
124/775

漂流(21)

3018年 6月27日


漂流二十一日目。


精神的に弱ってきているのを自覚する。油断をすると小指を血が出るまで噛んでいる。


血の味がうまいと感じる。


塩味以外の味が恋しく成ってきているのだろう。自制がうまく効かない、


弱ってきている。冷静に分析することで、心を守ろうとしている自分が自覚できる。


そしてひたすら昔の事を思い出す。孤児院のころの自分が横にいるような気がする。


あの孤児院の院長は死ぬまで太っていたのだろうか? 結構な金を振り込んだはずだ。


宇宙に出る前の当時はまだ営業……と言うかどうかは知らないが、運営中だったのだから院長は死んでなかったと思うが。


孤児なんて、一歩外に出りゃ、普通のガキにそりゃ虐められたもんだ。だからしょっちゅう喧嘩していた。


孤児院の札付きの問題児だ。


院長にはずいぶん迷惑をかけたと思う。


こうしてこうなっているのも、当時から何も考えてなかったツケなのかもしれない。


地球での罪で、この星で罰せられているなら神様は一緒なのかもしれない。


だったらこの星でも天国か地獄は地球と同じところに行けるんだろうか?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ