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惑星ジェミニ物語  作者: 森山 銀杏
第四章『過去』
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漂流(15)

3018年 6月21日


これは本格的にまずいかもしれない。


暗闇の中で誰かが俺を笑ってる。


多分、地球で俺を見送った奴らだ。あいつ等はこうなることがわかってたんだ。

だから誰も志願しなかったんだ。馬鹿は俺だけだ。


アカ子だけでも無事で居てほしい。


あいつは馬鹿だが、俺に固執しなければ愛嬌があるから幸せに成れるだろう。


お舟にも悪い事をした。下手に希望なんて与えるべきではなかったかもしれない。


ああ。もうおなかがすいた。


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