117/775
漂流(14)
3018年 6月20日
漂流一四日目。
体を動かせないがつらい。体を動かすと腹が減る。
腹が減った。塩がやたらと旨い。
気がつけば味が無くなるまで海水に浸して、干した服をしゃぶっている。
食べ過ぎると脱水症状を引き起こすのだが、他に娯楽が無い。
しかし、水だけでは体が言う事を利かないのだと初めて知った。
小型端末の反射で見ると顔を見ると頬のあたりがコケている。
これが本当の鏡だったら、顔色も伺えただろう。
相当顔色も悪いに違いない。
こんなところで死にたくはない。