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惑星ジェミニ物語  作者: 森山 銀杏
第四章『過去』
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漂流(14)

3018年 6月20日


漂流一四日目。


体を動かせないがつらい。体を動かすと腹が減る。


腹が減った。塩がやたらと旨い。


気がつけば味が無くなるまで海水に浸して、干した服をしゃぶっている。


食べ過ぎると脱水症状を引き起こすのだが、他に娯楽が無い。


しかし、水だけでは体が言う事を利かないのだと初めて知った。


小型端末の反射で見ると顔を見ると頬のあたりがコケている。


これが本当の鏡だったら、顔色も伺えただろう。


相当顔色も悪いに違いない。


こんなところで死にたくはない。


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