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漂流(11)
3018年 6月17日
雨がずっと吹いている。海が荒れる。
天地返しとはまさにこの事。
冗談じゃない。海が荒れれば、その分動く距離が大きくなって、陸地にたどりつける確率が上がる。
けれど悠長に構えられる余裕はもう無い。揺れが半端ではない。
ナノマシンの処理を超えてしまったのか、三半規管も悲鳴を上げている。
幸い、吐き出すのは水ばかりだ。匂いもない。しかし体力が削られているのは感じる。
この嵐で陸地が見えれば良いが。
3018年 6月17日
雨がずっと吹いている。海が荒れる。
天地返しとはまさにこの事。
冗談じゃない。海が荒れれば、その分動く距離が大きくなって、陸地にたどりつける確率が上がる。
けれど悠長に構えられる余裕はもう無い。揺れが半端ではない。
ナノマシンの処理を超えてしまったのか、三半規管も悲鳴を上げている。
幸い、吐き出すのは水ばかりだ。匂いもない。しかし体力が削られているのは感じる。
この嵐で陸地が見えれば良いが。
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