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惑星ジェミニ物語  作者: 森山 銀杏
第四章『過去』
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漂流(9)

3018年 6月15日


漂流生活九日目。


水ばかり飲んでいると、尿がやたら出る。


まだ水があるだけましか。しかし、尿から色が無くなって来た。塩だけでは何ともならないらしい。


服を海水に浸して干すことで塩を得る生活がいつまで続くんだ。それで得た塩を舐めるのはなんだかみすぼらしい。


塩と水だ。それしか生存確率を上げる方法はない。


死ぬつもりは無い。だから何か行動をしなくてはならない。


ああ、こんな事なら宇宙船の食料をありったけ食べておくんだった。そうすれば多少この空腹もマシだったかもしれない。


雪山での訓練を思い出す。思い出したら、上官への怒りがぶり返してきた。


あのときは、全員でチョコバーを分け合ったのだ。そして眠らないように上司への不満を口にし続けた。


そのときと比べると、ナノマシンが合って寒くない分マシだと思い直して眠ることにしよう。


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