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惑星ジェミニ物語  作者: 森山 銀杏
第四章『過去』
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漂流(5)


3018年 6月11日


計画的に食糧を分けても、後三日ほどしか持たない。釣りの成果は出ていない。


ブラス銃を撃とうにも獲物がいない。


電気銃だったら、海水の中で開放すれば魚はとれたかもしれないが、ブラス銃は重金属の粒子を打つ熱粒子砲だ。


お湯は沸いても、魚は取れない。充電機から発生する電気は微力だし、小型端末を分解するとサポートが完全に無くなる。


加えて小型端末には微弱ながら電波が出ている。


アカ子が俺を見つけるのに必要だ。だから、これだけは分解できない。


多目的戦闘服についているスタンガンも魚を取るには効果がない。


アフリカゾウも一撃と銘打たれていたが、考えてみれば、アフリカゾウなんて貴重種をスタンガンで打つ機会なんてない。


やれやれ。百光年離れた距離に移動できても、こんなにも無力なのは情けない。


クジラでも襲いかかってくれれば良いのだが……。

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