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漂流(2)
3018年 6月8日
漂流二日目。手まわし式充電機があって助かった。小型端末の使用がとりあえず無制限で使用できる。
これがなければ暇がつぶせないところだ。
しかし、この星は大気成分が地球に似ている。酸素が若干多いが、ナノマシンの処理を超えるほどではない。
今の――俺がいたころの地球と比べると、昔の地球に近いのかもしれない。
手持無沙汰で、日記を再び書く。
陸地を目視できない。
ひとまずの食糧はあるし、海水をろ過するユニットもある。真水は手に入るが、それでも先の不安はぬぐえない。
運を天に任せよう。とりあえずはそれしかない。