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惑星ジェミニ物語  作者: 森山 銀杏
第四章『過去』
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漂流(1)


3018年 6月7日


現在、俺は知らない異星の海で救命バルーンの中で漂流中だ。


DB号は昨日の夜―――俺の生活時計で夜の十時ごろにこの星へ降下した。


アカ子も、お舟もこの星のどこかにいるはずだ。お舟は命令を聞いていればどこかの海の底にいる。


おそらく発しているであろう救難信号をキャッチできれば……救出できるだろう。


大気圏突入前に、陸地がある事を確認していたが、今自分がどこの位置にいるかがわからない。


潮の流れに任せて、どこかの陸地にたどりつくのを祈るしかない。


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