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漂流(1)
3018年 6月7日
現在、俺は知らない異星の海で救命バルーンの中で漂流中だ。
DB号は昨日の夜―――俺の生活時計で夜の十時ごろにこの星へ降下した。
アカ子も、お舟もこの星のどこかにいるはずだ。お舟は命令を聞いていればどこかの海の底にいる。
おそらく発しているであろう救難信号をキャッチできれば……救出できるだろう。
大気圏突入前に、陸地がある事を確認していたが、今自分がどこの位置にいるかがわからない。
潮の流れに任せて、どこかの陸地にたどりつくのを祈るしかない。