あくまでも本番ではないジョンの声
NOW AND THEN。ビートルズっぽいのかもしれないけど、大袈裟すぎるところもあった感じかな。やっぱりね、どんなに頑張ってみても形だけのビートルズの新曲なんだと思う。明らかにジョンがいないという悲しい現実と事実を突き付けられたし、ジョンがいないという強い淋しさと虚無感と虚しさに襲われてしまったよ。暗闇に吸い込まれるような印象も受けたね。これで良かったんだとは素直に言えない自分がいる。
ジョンはビートルズの解散後、ビートルズのジョンとしてではなく、生まれながらのジョン・レノンのジョンとして再び生きていこうと決心していたんだ。つまり、ビートルズから離れること、脱却すること、独り立ちをして旅立つことです。ビートルズのジョンとレッテルを貼られる事を覚悟しながらの旅立ちです。
だけど、ジョージは1971年頃、盛んにジョンと一緒にバンド組みたがるし、ポールはジョンにビートルズの再結成を持ち掛けた事も何度かあったし、リンゴは状況によって判断をしていたからジョンにまとわりつく事はなかったんだ。ジョンは葛藤もあったと思うけど、最後まで男に二言はないという事を示していた。3人に対して『もういい加減に俺から自立しろ。ビートルズの再結成はないんだよ』とどっかで思っていたとも思う。たぶんだけどね。ジョンが言うには「ポールが1番ビートルズをやりたがっていたクセに自分から脱退宣言を公表したんだ」という歪な矛盾とかね。
NOW AND THENのデモテープのジョンは、ガイドボーカル的な歌い方をしているので、本気の歌声の一歩手前な感じなんだよね。だからこそ、本気で歌ったジョンのNOW AND THENを是非とも聞いてみたかった。デモテープのジョンは探り探りの歌い方だったからね。
ポールはジョンの亡き後、ずっと迷走しているような感じにも見える。
ビートルズの最後の新曲が意味するものは一体なんだろうか?
改めて、ジョンの不在が悔やまれるね。
つづく
つづく




