東方のアーヤーン
遠方より、アーヤーン達がやって来て
皇帝に面談を申し出た。
豪奢な歴史あるトプカプ宮殿の中で…
「陛下、我らは貴方様の味方です
このオスマン帝国には、新しい風が必要なのです」
「アレムダル」
「私もまた本来はイエニッチリの兵士です、そして…本来、イエニッチリは皇帝陛下の護り刀であり、貴方様を護る者なのです」
「感謝している、君は数少ない私の味方だ」
傍らにはまだ幼いアフメト皇子も傍に居て同席
話を聞いている。
時折、セリム三世はアフメト皇子を見て、そっと微笑む。
すぐ隣のアフメト皇子の手に触れ、重ねた。
それは…味方の者達に
自分の後を引き継ぐのは彼、アフメト皇子だと暗に示していたのだった。
「陛下、ご自身を信じて下さい、そして、我らを」
「ありがとうアレムダル、皆の者…細やかだが宴の用意をさせた、ゆっくりと皆で楽しもうではないか」
「はい、皇帝陛下、有難く思います
先ずは積もる話の数々に
陛下の作られた曲を聞くのも皆、愉しみにしております」
そうして、アレムダル達は皇帝と幼いアフメト皇子に深々と礼をするのだった。
※バイラクタル・ムスタファ・パシャ
またはアレムダル・ムスタファ・パシャ
彼の出自はイエニチェリ軍団での軍人
ルスチュク(今のブルガリア領にあるルセ)
アーヤーン
後々に危機にあったアフメト皇子達を救う事になる
…生憎、セリム三世は救う事は出来なかったが




