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王宮での会話

「今度は統治下にあるギリシャでの騒動か」

「はい、セリム三世皇帝陛下、それに東欧の方でも…」


「先月より、そのような事情で

貢物に交易品が滞ってます」


「豊かな恵みのナイル川は古来より穀倉地帯として、古くは古代ローマ帝国を支えたが」

「東欧の蜂蜜に薔薇から作られるもの」

「ギリシャも蜂蜜にオリーブ油に…」


家臣からの報告で眉をひそめるセリム


「ギリシャに東欧の騒動は同じ正教徒、他国も関与か」


「はい、陛下…それにアーヤーン(地元を治める有力者達)、駐屯しているイエニッチエリ(軍)も加わり、騒ぎが大きくなるばかりです」



「長年の国交.通商条約カプチレーションを結んだフランス以外関与してます」


「西欧諸国は以前よりギリシャ、東欧の独立を望んでおりますゆえ」


「そうだな、東欧、ギリシャはスレイマン大帝が西欧から勝ち取り、我らの支配地域に」


「ギリシャのロドス島は…島に巣食った十字軍騎士団から奪いとった話は良く聞いたよ」



「フランスか...フランスの通商条約もスレイマン大帝の時代か、いや、その前か」


「ふむ、フランスの方の騒ぎ、革命騒ぎは?」


セリムの問いかけに少し間、沈黙を置いて家臣が答える。


「一応、革命政府は今は穏健派が中心で

国王達は無事ですが.....

長年の不作の飢饉に外国からの干渉、軍の派遣次第では、酷い事態になるやも知れません」


「以前より、啓蒙思想家たちの書物は

革命政府の者達に大きな影響も」


「ルイ16世とは文通をしていたが、彼からの便りも絶えて久しい、政権が完全にひっくり返るかも知れない」


しばらく後に政務を済ませ、エーメことナクシデイル達の部屋に

「ナクシデイル」「陛下、おかえりなさい」

「薔薇水は今はありませんので代わりの飲み物を準備しますわ」

「ナクシデイル…しばらく薔薇水とギリシャの蜂蜜菓子にギリシャのロドス島のキャラメルは遅れそうだ」

「あら、そうですの」

「ああ、キャラメルはアフメト皇子もナクシデイル好きだったね」


「大丈夫ですわ陛下、どうかお気になさらずに」

ナクシデイルは微笑した。


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