アーヤーンからの献上品
オスマン帝国 トプカプ宮殿
「アルジェリアのアーヤーン(地方豪族・地方の権力者)からの献上品か」
「いつもの徴税金に塩などの徴税品に加えてのものです」「貿易のワインは?」
「ございます」 「献上品ですが
陛下と後宮へ宝飾品に絹となります 皇帝陛下」
煌めく、手の込んだ細工の宝飾品
ダイヤにエメラルド、ガーネットにルビー、サファイア
それにトルコ石などの宝石が埋め込まれた品々に
鈍い艶やかな輝きを放つ、滑らかでしっとりとした肌さわりの貴重な絹
「他のアーヤーン達にも徴税を増やして、もっと兵力を供給して欲しいものだが‥
仲には何かと理由をつけて集めた徴税を納めない者達も少なくない」
「帝国は広大ゆえにどうしても他国、地方のアーヤーンのような者達に徴税、行政を任せざる得ないが‥中には騒動も」
「啓蒙思想の考えが東欧やギリシャなども刺激している」
「欧州や力をつけてきたプロイセンにロシア‥ロシアはクリミアが狙いか」
「パリシキ達だが‥」
「ハミト1世皇帝陛下」「ナクシデル、水パイプと飲み物を持ってきてくれたか」
「はい、皇帝陛下 アラブの菓子バラクバにハーブを使った薬湯もございます
口当たりの良いように蜂蜜もご用意しておりますわ」
庭園からは微風に木々のさやめく葉の音、小鳥の声に噴水の心地良い水音がする
遠い楽園の宮殿からは支配地の国々や地方の胎動はまだ遠い。
異国の欧州などからも‥。




