そうして世界が移ろいゆく
エーメ、ナクシデイルの懐妊、セレム皇子の複雑な想い
「おめでとうエーメ、ナクシデイル」「有難うございます 殿下、セレム皇子様」
「今晩は皇帝陛下との約束がございます」「そうか」
トプカプ宮殿では穏やかな時間が流れていたが‥
「顔色が良くありませんセレム殿下 長老様たちとまた揉めたのですか?」「ああ、ちょっとだけ大丈夫よ 政治、政事の事でね」
「薔薇水かチャイでもお持ちしましょう それにロクムなどのお菓子も」
「有難う感謝するよ 後でフランス語の練習をエーメ」「はい、セレム皇子様」
オスマン帝国
スレイマン大帝以降の独占的な帝政支配は
徐々に寵臣たちに権力が握られてゆき
更には帝国を支えていた軍部イエニッチエリ軍の力が増して
時にオスマン帝国を危うくする程の力を持っていた。
「地方にいるイエニッチエリ達の内乱?」
「伝令の話 どうにか鎮圧されたようですが‥まだ安心は出来ません」
宰相を始めとした寵臣たちに長老たちがそんな会話をしている。
「帝国内の支配地の動きがまたしても不穏だ」
広大なオスマン帝国領である長年の支配地ギリシャ、バルカン半島の人々の動き
また氷と雪の帝国ロシアとっては
穀倉地帯で豊かな地、凍らない港であり世界への開港地でもある
クリミア半島を巡り争っていたのだった。
「最近の仏蘭西」
「友好国、通商条約の大国?」
友好国、仏蘭西
通商条約を結んだ仏蘭西では
不作に数百年に及ぶ長年の数々の戦争の戦費に前の王達のベルサイユの建設
一部の大きな特権を持つ王侯貴族階級などを抑える事が出来ずに
税収を含む改革も進まず
気候変動も含めた不作による民達の飢え
啓蒙思想の浸透
新大陸からの収益は望めず英国イングランドなどとの戦争‥。
革命の嵐が迫っていたなどと‥。




