一夜の契りの準備
トプカプ宮殿の後宮ハーレムで エーメことナクシデイルは皇帝との夜を過ごす為に
静かに準備は始まっていたのだった。
皇帝の前で舞うための踊りに演奏のための楽器の練習
どんな衣装がいいか?衣装の色の基調は?
エーメに一番合う香油の香りに宝飾品など 豪奢な食事のメニューなど
手順の再確認
清楚な金髪碧眼の儚い風情のエーメには白を基調とした衣装 舞を踊るための衣装も
豪奢な黄金と青の宝石に髪を飾る花々
「まるで花嫁のためのものみたいね」「はい」エーメは静かに小さな声で答えた。
「ナクシデイル(エーメ)、薔薇水は?それともチャイにする?」「あ‥あの」
「先に薔薇水をどうぞ、蜂蜜で甘くしているわ うふふ」
「有難うございます 妃さま」
「私の大事な息子、セレム皇子はしばらく王宮を離れるように手配するわ」
「…そうですか わかりました」エーメは少し虚ろな表情をして、か細く返事をする。
不安に恐怖の気持ちに心が揺らぐのだった。
セレム皇子‥優しくて賢くて素敵な方
あの方との軽くかわした唇の感触‥‥ああ、私は
かすかに浮かぶ涙をそっと周りに見られないように拭うエーメ、ナクシデイル




