始まり
オスマン帝国…東ローマ帝国ことビザンティン帝国が
イスラム勢のトルコ系オスマンに滅ぼされ、オスマン帝国に、第一大戦まで残ったいにしえの都
伝承として残る
拐われて、後宮に入り、皇帝の母となった仏蘭西のエーメ
ナポレオンの妻ジョゼフィーヌの従姉妹
前皇帝の妾妃の一人となり、アフメト皇子を産み、今は次の皇帝となったセリム二世と親しくしていた…。
前皇帝の妻の一人と次の皇帝
ゆえに結ばれない運命
そして
皇帝セリム三世は暗殺の運命が待っている
◆ ◆ ◆
「おや、私は眠っていたのか?」
「ええ、陛下、お疲れなのでしょう、うたた寝を」
「そして、ナクシデイル(エーメ)の膝枕か」
「はい、そうですわ、セリム陛下」
膝枕をされ、ナクシデイルの顔が覗き込み、彼女の青の瞳、微笑を間近で彼セリムを見ている。
「夢を見たよ、私とナクシデイル、アフメトと三人で、幾つかのモスクに居たり、オスマン帝国の美しい地で旅をしていた」
「まぁ、素敵ですこと!」
オスマン帝国の美しいモスク
「以前、お忍びで陛下が連れて、行って下さいましたわね」
「アヤソフィアにブルーモスク、其れから、赤のモスクに緑のモスク」
赤い装飾に美しいシャンデリアなどがある
赤いモスクとして、知られるナルタキョイ・モスク
青のタイルで彩られたブルーモスクに
アヤソフィア
それから、緑を基調とした緑のモスクとして知られた
イシェル・ジャーミ
オスマン帝国の中にある地方にある美しい場所
エフェソスの遺跡群 パレカム 洞窟の中にある街
「私もまだ、行った事は無いが、絵で見せて貰ったが、古代のエフェソスの遺跡に
面白い奇岩群に白い綿の城と呼ばれる不思議な、小さな白い泉群も、貴方にも見せたいものだ」
「ふふ、楽しみにしていますわ陛下
でも、私は息子のアフメトに
セリム陛下と共に居られるだけでも、幸せですわ」
「お食事か、お菓子にお茶はいかがですか?水パイプのご用意も出来ます」
「バクラヴァのお菓子などに
ナツメヤシ茶かチャイにコーヒーも」
「もうすぐ、食事の時間ですわ」
「そうですわ、前菜は…」
「唐辛子、野菜、レモン、オリーブを混ぜ合わせ練ったピリ辛のアズル・メズメに
マイルドなほうれん草のディップのウスバラック・タラトル、ナスのパトルジャン・パラタス」
「ウスバナック・パラトル(ほうれん草とヨーグルトのディップ)も」
「ビタパンにそれから、シシ・カバブ(串の羊、鶏肉、他)に…オリーブの葉で包んだ炊き込みピラフ、ドルマ」「パパズ・ヤフ二(司祭のシチュー)」
「パイニル・ピデ(挽肉のピザ)」「ヒンデイルベンがンディ」「厶ール貝の詰め物」
「お菓子に飲み物は…菓子はペシャメッキ、バクラァバ」「紅茶のチャイにトルコ・コーヒー」
そんなナクシデイルを見て微笑み、彼の顔を撫でる彼女の手にキスをする。
「ナクシデイル、エーメ、私は…」
「陛下」部屋の外からの声
膝枕から離れ、取り繕う ナクシデイルは目立たたぬように、そっと部屋の奥に
「入るが良い」
「また、反乱の気配か?それともロシアか」
「いえ、陛下、カプチューレーション、通商条約を結んでいるフランスで
フランス国王が逃亡事件を起こしたそうです」
…◆ ◆ ◆
史実では次代の皇帝となる、まだ幼い、アフメト皇子とセリム三世は大変親しく、仲良しだったそうです
セリム三世とナクシデイルの関係などはフイクション、旅の情報、動画、ブログなどを参考




