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リュース 本選に進む-2

アパートの階段を降りて、ポーチを出る。駅のちかく旅行代理店までカイタと歩く。カイタの大きさはつれて歩くのにもちょうどいいから本当に助かる。


夏の日差しは暑いが、日陰を選んで進めばなんて事はない。反対側のミナミサキベニシダレが白壁によく映えて、夏も悪くないと本当に思う。


腰のリードを待合用の金具に付け替えて旅行代理店の扉を開ける。夏休みがもうすぐ始まるので、平日の午後だが、そこそこ人は混んでいた。

安くあげるなら乗合夜行馬車で野宿もありだけど、カイタのことも考えて2等個室の鉄道往復で、獣と一緒に泊まれるシングルルームの部屋にした。

獣と泊まりたいと伝えたら、最初にスイートルームに誘導された時はしまったと思った。愛玩獣と一緒に過ごす優雅なバカンスと思われたのだろう。ウェルカムオヤツとかは、少し気になったけど…


代金を支払うと、私の身分証のコピーを入れた伝書鳩が窓から飛び立った。電信で届いたバウチャーを受け取り、カイタを連れて再び歩く。日差しはまだ高い。

カイタはお肉屋さんの前で座った。引っ張って進む。

カイタはアイスクリーム屋さんの前で伏せた。無理やり抱き抱えて進む。

公園で出店のサンドウィッチとかき氷を買い、何にもかかってない部分をカイタにあげた。カイタは氷を脇に入れたり、舌で器用に溶かしたりしながら涼しさを楽しんでいた。かき氷は薄荷味。清涼感のある香りがいい。

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