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恋文  作者: yukko
3/20

あと5日

雷雨が治まるまでの間、私は雷が怖くて少し震えていた。

「そういえば……雷雨の時の夫は頼もしかったなぁ……。」と亡き夫との思い出を思い出した。

付き合った当初から、雷と虫が怖かった私に夫が言った。

「意外に可愛いなぁ~。」と……。

馬鹿にされたようで嫌だったが、外でのデートの時に夫が先に虫を見たら、虫とは反対に法を指さして「あそこ見て!」と私の視線を虫とは反対方向に向かせてから、夫が虫を殺していた。

雷が鳴った時は、夫が私の耳を塞いで抱きしめてくれた。


「お父さん、年をとっても同じだったわね。

 雷と虫から私を守ってくれたのよね。」

「お父さん、あの手紙の相手は……誰なの?」


嫉妬が胸の中を渦巻いた。

怖かった。

自分が嫉妬の炎に焼き尽くされてしまうのではないかと怖かった。

早く、娘に来て欲しかった。


土曜日までが長かった。

あの菓子箱を見つけてから、まだそんなに経っていない。

見つけたのが昼過ぎだったから、今は夕方……3時間くらいしか経っていなかった。

一日が長く感じた。


娘が来てくれる土曜日まで、あと5日もある。

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