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恋文  作者: yukko
12/20

親と子の距離

あと1日。

……ということは、もう息子が来る。

今までは、あの菓子箱に対するモヤモヤした気持ちだけだったのに、今はその気持ちに加えて、嫁に何と思われるかという不安も混ざっている。

嫁と姑が上手くいく方法など一つだと思っていた。

【別居をして、会わないようにする。】

それだけで、充分だと思っていた。

【頼らない。】は当然のこと【会わないようにする】に入っていた。

でも、今回、結果的に頼ってしまった。

でも……頼らないって、どこから? どこまで?

それ自体が分からない。

舅と姑の時は、どうだったのだろうか?と思い出す。


舅も姑も、息子である夫には何かと相談していた。

実子には頼るけれども、嫁には頼らないというスタンスだった。

私が役所やケアマネージャー、それから施設を探す手伝いをしたのは、夫に頼まれたからだった。

夫も夫の弟も仕事で動けない時に、私か、夫の弟の妻が代行していた。

舅と姑が頼ったのは、入退院の時、施設への入居の時、それらの契約の時etc.

日常の介護は、公的なサービスだった。

私もそのつもりでいる。

このくらいは頼ることを許されると思っている。

でも、今回は違った。

あの菓子箱の中の手紙を読んで貰うこと……つまらないことで呼びだしている。


「これは……たぶん……駄目なやつ?だろうなぁ……。

 恵も嫌だったのかなぁ~? 嫌だったから晴貴に連絡したのかなぁ~?

 恵に頼りすぎたのよね。これから、気をつけないといけないわ。」


義両親の賢さに頭が下がるばかりだった。

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