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モイラ編03-08『踏破へ05 B8F~』

『アリストロメリアA級ダンジョン B8F』


B8Fに突入してからというもの、一切の魔物が出なくなった。


「折角御者台に乗ったが意味がなかったな。」

「・・・」

天狐(タマ)?」

「・・・くぅ。」


なんとか体を動かして様子を窺ったところ、タマは涎を垂らして眠っていた。


「やれやれ。」


無理に起こす必要もないと判断し、脳内の地図を照合する。


「レミィ、待ち伏せがあるとすれば何処だと思う?」

「B9F階段が本命で次点でモンスターハウスでしょうか。」

「やはり確実に通る所に仕掛けるのが定石だよな。」

「何かお考えが?」


「ダンジョンマスターに一泡吹かせてやろうと思ってな。

いっそ穴を掘るか?」

「各階層は時空が断絶しており、掘っても下の階層には繋がりません。唯一の例外が階段です。」

「まあ、誰もが一度は考えるだろうし、対策はするよな。」

「小細工を弄するには我々には手札が足りませんね。」


「そうだな。空間や時間に干渉できれば色々と悪さできそうだが。

いっそフロアごと丸焼きにするか?」

「讃岐院様に知られたら説教されそうですね。」

「基本的に俺はごり押しだからな。

とりあえず相手が隠密を見破ることができるのか確認してみるか。」

「確かに、結果次第では手札が増えそうです。」


伊織はロクを包み込むように『透過式汎用結界』を張った。

これで透過・消音・消臭・魔力遮断・気配遮断の効果が付与されたが、果たしてギルドマスターの読みを外すことができるかどうか。


「モンスターハウスはどうされますか?」

「このフロアには他のパーティは居そうにないし、行ってみるか。

ところで、モンスターハウスの宝箱はどれぐらいの周期で再生するんだ?」

「不明です。通説ではダンジョンマスターが再設置しているのではないかといったところですが、信憑性はありません。」

「そうか。」


無人の野を駆けるかのように疾走するロクにより、モンスターハウスには何事もなく到着した。


「いないな?」

「ですが宝箱が出ていますね。」

「俺なら確実に罠を仕掛けるが、さて。

レミィ、皆を降ろしてくれ。」

「イエス、マイマスター。」


伊織は幸せそうに眠るタマを抱えあげ、ロクの中にあるタマ専用布団に放り込んだ。

シェリーとアシュリーはその様子を不思議そうに見ていたが、何も口にすることは無かった。


「さて、お寝坊さん以外はみんな降りたか。

皆の大好きな宝箱がある訳だが、罠が仕掛けてあるだろうというのが俺とレミィの見解だ。

(サト)、何か分かるか?」


「これは何と申し上げればいいのか。一言で言うならこの箱は生きています。」

「ミミーック!」

「マイマイはわかるのか?」

「ドラゴンファンタジーの定番だよ!箱を開けようとしたら~、がぶりっ!」


マイマイは興奮した様子で身振り手振りを交えて実演している。


「ほう、油断しているところでそれは恐ろしいな。中身がないなら放置しても構わんが。」

「レミィ、そこはどーなん?」

「ミミックはAランクの魔物で、最も近しいのはカタツムリですね。」

「まさかのでんでん虫!」


「殻の代わりに箱を被っている訳か。高ランクの理由は?」

「察知が非常に難しいの大きな理由で、近接戦闘さえしなければ脅威足り得ません。

現にサト様がいなければ、我々にミミックと確定する術はありませんでした。」

「ならば妾が相手してやるのじゃ。」

「その前にどう始末をつけるかだな。カタツムリということは希少な部位はないのか?」


「いえ、中身全てが素材になり得ます。主に薬品の原料ですね。」

「カタツムリは食べたくマイ。」

「共食いじゃしの。マイマイだけに。」

「だれうま。」


「では斬っても問題ないな。では課題だ村雨。一撃で仕留めろ。」

「誰に言うておる。小細工抜きで正面から両断してくれるわ。」


村雨は肩をいからせてミミックに向かっていった。

だがその歩みは非常に滑らかで、アシュリーには村雨の周辺だけ重力が減っているかのように見えた。

2m程に距離が詰まったところでミミックはその正体を露にした。

がばり天蓋を開くと中から触手のようなものが20本程躍り出て村雨の元に殺到する。


「おお、面妖な。予定変更じゃ伊織。面白い事を考えたのじゃ。」


ゆらゆらと水の上を流れる笹舟のように紙一重で回避しながら、村雨は次々と触手を切り飛ばす。

伊織はすぐに村雨の意図を悟り、念のため切断された触手が動かないように結界で固めた。


「随分と寂しくなってしもうたではないか。ほれこっちじゃ。」


そして最後に村雨は残りの五本を誘導し、一刀で纏めて切り飛ばしてしまった。

するとミミックは箱を閉じてしまい、動かなくなった。


「引き篭ってしもうたのじゃ。最後ので課題はクリアにしてたも。」

「いいだろう。上出来だ。」

「なあ、伊織よ。こいつを連れて帰れば触手をもぎ放題(・・・・)ではないのかえ?」

「お前は本当に悪知恵が働くな。

随分と残酷な養殖に聞こえるが、『モイラ』では一般的なのか?」


「夜行に一般もクソもないじゃろうに。」

「否定はできんが、レミィはわかるか?」

「そういった情報がないことから一般的ではないと推察されます。」

「蓋を開けさせなければなにもできないのか?」


「イエス、マイマスター。」

「連れ帰るのは楽勝だな。ところでミミックとは希少なのか?」

「それなりに希少というぐらいですね。ダンジョンに通いさえすれば今後も遭遇するでしょう。」

「どうする?村雨。」


「オユルシ タスケテ」

「うん?随分と厳つい声になったな、村雨。」

「妾じゃないわ!・・・箱が喋ったのかえ?」

「キラレル イタイ イヤ」


「ほう。自我があるのか。」

「・・・そのよう報告は見つかりません。」

「だが現におるのじゃ。」

「はい、否定するのが馬鹿らしい状況に困惑しています。」


「村雨の好きにしていいぞ。」

「うーむ、お主、妾に従うかえ?」

「シタガウ ユルシテ ナンデモ スル」

「では質問に答えよ。ダンジョンマスターを知っておるか?」


「ココデ クエ イワレタ ダケ ミテナイ」

「さようか。ではお前は妾の子分なのじゃ。」

「ワカッタ オヤブン」

「よくわからん結果になったが、ちゃんと世話をしろよ?」


「ところでお主、何を食うのじゃ?」

「ナンデモ テツデモ ホネデモ ニクデモ」

「ほー、便利かもしれんのじゃ。妾の野菜も食べてたも。」

「好き嫌いは許さん。」


「ぐぬぬ。」

「折角だ。名前をつけてやってはどうだ?」

「そうじゃな。伊織にしては良い事を言うのじゃ。ではお主の名はミミーじゃ。」

「オレ ミミー コンゴトモ ヨロシク」


「では、触手を回収して先に進むとしよう。」

「ところで、お主、動けるのか?」

「ショクシュ ナイ ムリ。」

「おい、伊織。」


「ちゃんと世話をしろと言ったではないか。」

「ふん、ケチンボめ。」


村雨はミミックをむんずと掴み、持ち上げる。


「ぐぬぬぬぬぬ!ふんぬぅー。」


だが、ピクリともしなかった。


「お主、何を喰ろうたらこんなに重くなるんじゃ!」

「スマン」

「なぜお前はロクを呼ばないんだ?」

「あーっ!妾とした事が!」


結局、できる漢のロクがかぶりついて馬車へと運び入れた。

村雨は神妙な顔をしつつ、静かに涎まみれになったミミーを拭いた。

さすがにこの状況でロクに苦情は言えないらしい。


結局起きて来なかったタマはそのままにして伊織はひとり、御者台に乗り込んだ。


「ハッシャ オーライ」


ロクの合図を聞きながら伊織は疑問を口にする。


「モンスターハウスの魔物までいないという事はやはりB9F階段に集中させていると考えるべきか。」

「・・・」

「レミィ?」

「いえ、どうぞ冒険をお楽しみ下さい、マスター。」


なんとなくレミィ意図を解したが、伊織は敢えて深く考えないようにした。

伊織の口許はうっすらと笑みを浮かべていた。


「目的は最下層の攻略とダンジョンマスターを引き摺り出す事だからな。

修行も重要だが、ここは一足飛(いっそくと)びで押し通るとしよう。」


ようやく遠目に階段が見えてきたが、予想を外される結果となる。


「ほう、これは予想外だったな。

なるほど、確かに合理的だ。

レミィ、全員を降ろしてくれ。タマはなかなか起きないからな。サトに尻を叩かせてもいい。」

「イエス、マイマスター。」


伊織は皆を待ちながら思考の海に沈んでいた。


バチン!「ひゃん!」


そして大きな音で現実に引き戻される。

しばらくするとサトと尻を押さえたタマが合流した。


「随分と気持ちよさそうに寝ていたじゃないか。」

「あれは危険。いつの間にか落とされてしまった。」

「俺が悪いように聞こえるが、まあいい。戦闘になるかはわからんが、しっかり目を覚ましておけ。」


戦闘という言葉にタマのスイッチが切り替わる。


「大丈夫。」

「メメ、索敵結果はどうだ?」

「階段上、階段下、いない、よ?」


「ふふ、やってくれる。B10Fのボスフロアを決戦の場と定めたのだろうな。

戦力の逐次投入の愚かさを知る、か。

やはりダンジョンマスターは高い知性を持ち合わせているようだ。

やはりレミィ、君は気づいていたな?」


「恐れ入ります。」

「君はよいエンターテイナーだ。」


「それで、どうするのじゃ?」

「一応考えはある。」

「なんじゃ、焦らしプレイか?」

「本当に決戦場がB10Fなのか確定した訳でもないからな。流動的になるだけだ。」


「まあよい。サクサクと楽に進むなら今日中にケリがつくのではないか?」

「そういう意味では僥倖(ぎょうこう)といえるな。だが隠密を察知されてるかがまだ判らんし、油断なく行くぞ。

レミィ、今のうちに確認しておきたい。

残りの魔物の特徴は?」


「イエス、マイマスター。

A級のグランスライムは5mを越えるほどの巨大なスライムで、恐ろしくタフです。とはいえスライムの特徴はそのまま残っていますので、その対応方法は変わりません。」

「体表を貫通させる魔法をコアにぶつければいいんだな。」


「イエス、マイマスター。

A級のオーククイーンはオークメイジの完全上位互換で魔法を多用します。

同じくA級のオークロードは近接物理主体ですが周囲のオークの能力を高める異能を持っています。

最後にダンジョンボスであるA+級のオークエンペラーは全てのオークを狂乱させる異能を持っています。

これら三体は極めてタフですが、我々ならば火力の心配はないでしょう。」


「マイマイ、首は必要か?」

「オッサン達並みに使えると思う?」

「それを言ってしまえばそうそう首の追加は望めんのではないか?」

「うーん、いマイち琴線に触れないから今回は要らマイ。

マイマイは竜を所望します。」

「機会があればな。皆は他に何かないか?」


特に意見は出なかったので、一行は特急進行のままB10Fに到達し、そのまま最奥のボス部屋前にたどり着いた。

5mを越える観音開きの門扉(もんぴ)は非常に迫力がある。


「しかし、ここまで徹底する理由がわからんな。」


全員を前に、伊織はこれまでずっと疑問に感じていた事を口にした。


「ボスを討伐されるのを嫌がっておるとかではないのかえ?」

「200年前にも討伐されているらしいぞ?」

「何かを警戒しているとすれば?」


伊織の言葉に皆の視線がサトに集まる。


「どういう事でしょう?」


サト本人にはその理由に心当たりはなさそうだが。


「わかってしまえば単純な話だ。ダンジョンマスターが最も恐れる事は何だ?」

「殺される事、つまり己の存在が露見する事ですか。」

「そうだ。そしてサトならば届き得ると感じたのではないか?」

「確かに、数百年か数千年か知らんのじゃが、目撃例がほとんど無いというダンジョンマスターを見つけるならばサトが適任じゃろうな。」


「戦闘が始まればサトが集中砲火を浴びる可能性が非常に高い。」

「結局まともに遣り合うのかえ?」

「いや、初撃は・・・ダンジョンマスターは随分とせっかちらしい。」


正面に鎮座する巨大な扉が大きな音を立ててゆっくりと動き出した。


「悪いがさせんよ。」


伊織は即座に結界で扉が開くのを阻止した。


「マイマイ、道真公に範囲術式を頼めるか?」

「すっごい張り切ってる。全属性何でも来いってさ。」


「ふむ・・・よし。

村雨、ボス部屋内に限定して特殊(Ex)スキル『玉散りの叢雨・聖』を発動させろ。」

「よかろう。」

「マイマイは雷撃用意。特殊(Ex)スキル『舞首カーニバル』の使用を許可する。」


「ひゃっはー!お祭りだよ、おいで!赤のオッサン!」

「ふふ。よかろう。讃岐院と違って、俺はこちらの方が得意だしな。俺に未知の魔法を使わせてくれ。」


「青のオッサンもついでに出ておいで。」

「何がついでじゃ、()れ者めが。」

「あー!マイマイにそういう事言っちゃう?

大将首を獲るチャンスなんだけどなー。うっかりしっかり送還しちゃいそうだなー。」

「ぐぬぬ。我が悪かった。・・・いや、悪くないよな我は。」


伊織は『絶縁結界』を展開した。


「そろそろ頃合いかの。」


村雨の言葉に伊織は最後の命令を下す。


「やれ、マイマイ。」

「カーニバルだよ!さあ赤のオッサン、やってしマイなさい。」

「参る。」


舞首が特殊(Ex)スキル『舞首カーニバル』を発動すると、赤の首(みちざねこう)からまるで質量を伴ったかのような膨大な妖気が放出され、急速に逆巻いた。


「くふふ、素晴らしい。天狐(タマ)といったか。よく見ておきなさい。

君の玉藻前(ははぎみ)が最も得意とする技を披露しよう。」


ここで九尾の狐(かあさま)の名が出る事が予想外だったのだろう。

タマは一瞬きょとんとした表情を浮かべるが、すぐに赤の首(みちざねこう)の意図を察した。


「まずは『尾』に均一の雷撃を纏わせることだ。玉藻前は『雷纏(らいてん)』と言っていたか。

無論私にそんな真似はできんので、こうしよう。」


唐突に九つの青白い玉が現れ、中空の赤の首(みちざねこう)の首を守るように旋回する。

玉は時折バチバチと音を立てながらスパークする。

それは一目見て雷属性であることが窺える。

その様子をタマは瞬きすることも無く凝視していた。


「ここで重要なのは展開速度、妖気量、強度、範囲、持続時間を均等にする事だ。」

「昨日、主様がやってたやつ。」

「然り。その五つ操作を極めてようやく一人前だ。

そこで初めて魔法を語ることが許される、そう心得なさい。

あとはひとつ(・・・)にして打ち出すだけだ。」


玉は返事すら忘れて集中している。

すぐに九つの玉が融合し、大玉へと変化する。

意図を察した伊織は扉のつっかえ棒(・・・・・)を消し去って急いで扉を開いた。


「さすがにこいつは制御が厳しいな。まあいい、これで仕舞いだ。

行け。」






「『天雷(てんらい)』」






雷の大玉が消失した。






瞬間、門の向こう側で一瞬の光を伴い、大爆発が起きたかのような爆音が発生した。






「さすがは九尾の奥義。絶大な威力だな。素晴らしい。

マイマイ殿、私に未知の経験をさせてくれた事、感謝する。」

「赤のオッサンは素直でいい子だよ!青のオッサンも見習うべきだよね!」

「はっはっは。む、限界のようだな。

討ち漏らした(・・・・・・)のは残念だが、あとは虎殿にお任せしよう。ではな。」


赤の首(みちざねこう)は消えてしまった。

恐らく限界まで魔力を使ってしまったのだろう。

『舞首カーニバル』で激増した魔力を一度の魔法で使い切るのは至難であるはずだが。


「いや、むしろそれだけの魔力を制御した事に感嘆すべきだろうな。」

「凄いすぎる。主様にもできる?」

「不可能だ。()はな。」

「タマは雷撃、あまり得意じゃない。」


タマの立派な五本の尻尾が萎びた大根のように地についている。


「別に雷でなくとも構わんのではないか?それこそタマのオリジナルを創造すればいい。」


伊織のその言葉にタマは伏せていた顔をがばりと上げた。


「火と風が好き。」

「それ単体でもいいが、こういうのはどうだ?」


伊織は以前アイリスの魔法書店でコリンナ師に教わった炎の竜巻のミニチュアを発動した。


「かわいい。うん、私に向いてそう。」

「うむ。練習しような。」

「もう終わったような空気出してるけどさ、何かきのこってるんでしょ?」


扉の向こうは異様な光景が広がっていた。

辺り一面は骨と黒い塊に覆われており、ところどころにスライムの核だったと思しき残骸が散乱している。

5mはあると言われていたゼリーは全て蒸発してしまったのだろう。


「念のために『断熱結界』貼っておいてよかったな。余熱だけでひどい目に遭いそうだ。」


部屋の最奥には辛うじて息のあるオークエンペラーらしき個体が膝をついて座り込んでいる。

あの『天雷』を受けて生きている事それ自体が感嘆に値する。


「凄まじい生命力だがそれも限界か。介錯を」

「ほれ。」


青の首(まさかどこう)が呟くと同時にオークエンペラーの首がぽろりと落ちた。


「え?マイマイ見えなかった。今、何やったの?」

「見ての通りだ。首を落とした。」

「一瞬の事で自信がないが、無属性の刃を生成して・・・振ったのか?」

「うむ。槍を作れるならば刀も造れるが道理。

対象の魔力が干渉しないギリギリで生成すればよい。」


「これなら練習次第で習得できそうだ。

それに、数を増やせば・・・ふふ、魔法は可能性に満ちているな。」

「妾もあれなら練習するのじゃ。」

「励め、若き夜行よ。そして我を強き者へと誘え。」

「精進する。」

「うむ。小娘も簡単に死んでくれるなよ?」


「主様が守ってくれるから、マイマイ死なない。」

「阿呆。主に守られる配下など」

「お疲れー。」


青の首(まさかどこう)は帰還した。させられた。


「どうしてオッサン達は隙あらばマイマイに説教したがるのかな?」

「日頃の行いだろう。」


周囲の皆は内心で首肯した。

付き合いの短いアシュリーとシェリーまでも。


ともあれ、これで敵はほぼ(・・)全滅した。

そして碌に収集ができないであろうこの惨状に伊織は嘆息した。

______

ちゃむだよ? >_(:3」∠)_

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

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