モイラ編03-06『踏破へ03 B6F~』
アリストロメリアA級ダンジョン B6F
階下に降りた伊織は地図を頭に浮かべながら振り返った。
「このフロアは特急進行でいいと思うが、反対はあるか?」
「B5Fと同じであろ?構わんのじゃ。とっとと進んで刃応えのある奴を斬りたいのじゃ。」
村雨の積極的な賛成の他に意見は無かったので、皆がロクに乗ったのを確認して伊織は発車した。
「シュッパツ シンコー」
昨日同様、ロクは軽やかに轢き殺しながら鼻歌交じりで進む。
「セーンロハ ツヅクーヨ ドーコ マーデー モー」
「いや、鼻歌じゃないな。」
ロクをここで一年ほど放し飼いにしたら愉快な事になりそうだと、益体の無い事を考えていると。
「マイマスター、進行方向で冒険者パーティが交戦中です。」
「ロク、止まれ。レミィ、戦況は?」
「冒険者有利です。」
「邪魔をするのも良くないな。迂回しよう。ロク、戻ってすぐの角を左だ。」
「ハッシャ オーライ」
どうやらロクの中では電車ごっこのブームが到来しているようだ。
しばらく走り続けるとまたしてもレミィの報告が入る。
「マイマスター、進行方向で冒険者パーティが交戦中です。」
「ロク、止まれ。B6Fは人気狩り場なのか?」
「恐らくB7Fのアルカリスライムが鬼門なのでしょう。」
「というと?」
「アルカリスライムはアシッドスライムと比較すると極めて強力な腐食能力を持っており、液体に触れると骨まで溶かされる恐れがあります。またそれなりにタフでもある為、強力な魔法師が必須となります。
一般の魔法師はマスター達とは違い魔力枯渇との戦いでもありますから常に継戦能力が課題です。
以上の理由によりB6Fの方が戦いやすいのかもしれません。」
「ふーむ、とはいえ有用なドロップ品は肉と魔石だけ・・・ああ、モンスターハウスが3つあるのか。」
「確かにそうですね。すみません、見落としていました。」
「謝る必要はない。そうなるとモンスターハウスを迂回するルートで行くか。
別に競合してまで執着する気もないからな。」
「イエス、マイマスター。」
「ところで、交戦中のパーティとやらは?」
「・・・潰走中です。」
「向かって来ているのか?」
「このままだと10分後に遭遇します。」
「俺一人で急行してもいいが、そこまでする義理もあるまい。皆を出してくれ。」
「イエス、マイマスター。」
伊織が御者台を降りると皆も続々と外に出てきた。
「さて、レミィから聞いたと思うが潰走中のパーティが間も無くやって来る。
意見を聞きたい。」
「相手次第でいいと思うのじゃ。」
「マイマイ村雨に一票。」
「主様のご随意に。」
「好きにすればいい。」
「概ね出揃ったか。村雨案を採用する。全員油断なく待機するように。」
暫く待機していると前方から駆けてくる足音が聞こえだした。
「ちょうどいい機会だ。タマ、オークメイジを狙撃できるか?」
距離にして300m程だろう。
伊織ならば精密射撃でギリギリ狙えるぐらいの距離だ。
「やってみる。」
「おい、巻き添えになるから逃げてくれ!」
タマの返事と同時にこちらに向かって走る冒険者の警告が届いた。
もう一人は怪我をしているのか足を引きずっている。
このままでは後続のオークに追い付かれて彼女達の運命は碌な事にはならないだろう。
助けてくれ、ではなく逃げろと言われるとは思わなかった。
本人の危機的状況にも関わらずこちらを気遣う様子に、ほんの少しではあるが伊織の口角が上がる。
村雨案を少々修正し、伊織は積極的に介入する方向へ舵を切った。
気に入った。それだけの事だった。
「構わん。そのままこちらへ走れ。」
「くっ、すまん!」
伊織が狙撃に集中しているタマをチラリと見ると、タマは小さな石の弾丸を発射した。
パァンと音の壁を破る音が鳴り、過たずオークメイジの脳天に着弾する。
「見事。」
「むふー。」
「次は予習だ。見ておけ。」
伊織は頭上に赤青緑黄の四色の玉を浮かべ、無造作に射出した。
炎の弾丸がオークジェネラル脳天に、氷の弾丸が後続のハイオークの脳天に、風の弾丸が弓を番えていたオークスカウトに突き刺さった。
最後の土の弾丸は足を引き摺る女冒険者に向かうが途中で弧を描くようにして先頭のオークジェネラルの足に突き刺さる。
「角度的に頭を狙うのは厳しかったな。まあ、今の俺の実力ならこの程度だろう。」
「え、何、今の。」
「タマがやったことを4回やっただけだ。昨日教えた多重結界の応用だな。」
「むう。」
「タマなら尻尾に込めておけばもっと簡単にさらに多くできるだろう?」
「確かにそうだけど。照準速度と精度が課題。」
「そうだな。『玉遊び』に励むといい。」
「わかった。」
足を貫かれたオークジェネラルは必死の形相でこちらに向かうが、伊織が放った雷撃でその生涯を閉じた。
伊織の言葉に素直に頷いたタマだったが、その内心はマグマの様に煮え上がっていた。
(不甲斐ないすぎる。恥ずかしいすぎる。)
九尾が魔法で遅れを取るなど断じて許されない。
タマが伊織を自らの主にであると共に生涯のライバルであると明確に定義したのはこの時だった。
そんな主従の指導など目に入れる余裕の無い二人の冒険者は何とか伊織達の元にたどり着き、荒い息を吐いている。
(レミィ。戦況を。)
[状況終了です。オークは全滅。こちらのお二方以外のメンバーに生存者はありません。]
(死亡者の数は?)
[四名です。]
(そうか。了解した。)
「すまない。助かった。」
頭を深々と下げて礼を言うのは先頭を走っていた冒険者だが、こちらは大柄の女性だった。
「問題ない。俺はイオリ・ヤコウだ。伊織と呼んでくれ。ちなみに貴族ではない。」
「私はアシュリーで、あっちはシェリーだ。」
「治療は必要か?」
「いや、戦闘中で無ければ私が治せる。」
アシュリーはシェリーの元に歩みより、何やらぶつぶつと詠唱を始めた。
恐らく治癒魔法だろうとアタリをつけた伊織は、余すことなくその様子を脳に刻み付けた。
「ヒール。」
アシュリー魔法を発動すると柔らかい光がシェリー足を包み込んだ。
痛みで顔をしかめていたシェリーだったが、どうやら楽になったようだ。
「ありがとうアシュリー。それから、伊織さん。
私達の命を救っていただき有り難うございました。えっと、このような格好ですみません・・・」
恥ずかしそうに顔を伏せたシェリーだったが、ズボンが破れてあられの無い格好になってしまっている。
それに気を遣ったサトが薄手の毛布を渡すと、礼を言いながら腰に巻いた。
「実はこういった状況に遭遇するのは俺も初めてでな。失礼があったら済まないが、今後の事を確認する必要がある。」
「はい。」
「君達はこれからどうするんだ?」
ここで伊織は仏心を見せず、まずは様子を見る事にした。
「正直な所、私たち二人で地上に戻るのは難しいです。
できれば伊織さんに依頼をお願いしたいのですが・・・」
なるほど、護衛依頼という形であれば取引として成り立つ。
冒険者としての日が浅い伊織は冒険者の流儀を一つ学んだ。
回復魔法と冒険者の流儀を教わった。
そう解釈した伊織は依頼について前向きに検討する事にした。
「それは地上までの護衛依頼という事で間違いないか?」
「はい、伊織さん。それで間違いありません。」
「なるほど、条件次第では引き受けよう。」
二人は交渉の余地があると見たのかあからさまにほっとした様子を見せた。
「条件は二つだ。
ひとつ、俺達と共に行動して見たもの、聞いたもの、知ったものを口外しない事。」
「冒険者としての常識と心得ます。お約束します。」
「結構。ふたつ、俺達は最下層の攻略を目指している。
それが終わり次第に帰還するという事でいいか?」
「えっと、もう200年は攻略者がいないという事はご存じですか?」
シェリーは慎重に言葉を紡ぐ。
気を悪くさせて契約を反故にされてしまってはたまらない。
「ああ、エレオノーレが、アリストロメリアのギルマスがそんな事を言っていたな。」
「それを倒すと?」
「そのつもりだ。とは言え、現段階でそれを証明する手段はないな。」
「わかりました。信じます。というより、信じるしかないのですが。」
「君の立場は察するに余りあるが、まあ、最下層に着くまでには理解できるだろう。
ともあれ、条件が飲めるならあとは対価だ。」
「それは借金をしてでもお返しします。」
(ところでレミィ、相場が全くわからんのだが。)
[実際、相場などあってないような物ですから・・・]
(なるほどな。それがわかっただけでも上々だ。)
「では、自身の命に値段をつけてくれ。ああ、俺に借金でも構わんぞ。」
相場がないなら相手に値段をつけさせればいい。
伊織の判断は冷徹なものだった。
この伊織の発言には全員が仰天した。
村雨は「また無茶な事を言い出しおって。」と呆れ、サトは「なるほど、合理的です。」と感心し、当事者の二人は頭を抱えたくなった。
ひとしきり悩んだシェリーだったが、やがて意を決して伊織を見つめた。
「・・・ひとりあたり金貨100枚(1千万円)でいかがでしょうか。」
「アシュリーもそれでいいのか?」
「ああ、シェリーが決めたことに従うだけだ。」
正直な所、金額に依らず地上へは連れ帰るつもりだった。
ほんの短い付き合いではあるが少なくとも悪人には見えないし、感情を見透かすサトが拒絶しない。
なによりここで見捨ててはさすがに気分が悪い。
とはいえ彼女達が自身につけた金額が余りにも低かった場合は「価値無し」として興味を失っていただろうが。
「よかろう、契約成立だ。
こう見えて16年間一度も約束を破ったことがないのが自慢だ。
必ず地上に帰すと約束しよう。」
「あの、借金の件は・・・」
「うん?いくら借りたいんだ?」
「すみません。ほぼ全額です・・・」
「ほう。それはもう一般的には奴隷契約の範疇ではないのか?」
「そ、それもやむを得ないと考えています。」
「なるほどな。まあいい、とりあえずは納得した。」
「あ、ありがとうございます!」
「礼は無事に帰還できてからで構わんよ。」
伊織は周囲を一瞥し、言葉を繋ぐ。
「ところで他のメンバーの安否は?」
「私たち以外は全滅していると思います。」
「回収は必要か?別料金はいらんぞ。」
「えっと・・・彼らの遺品も所有権はあなた方にあります。」
この言葉には伊織の脳内に疑問が浮かんだ。
「すまんが俺達は冒険者になって日が浅くてな。その辺りの常識には疎い。
もう少し詳しく聞かせてくれるか?」
「亡くなった冒険者の遺品は拾得者の物になります。
ですが私とアシュリーの二人では回収したとしても帰還する目処すら立てる事ができませんから、所有権の主張はできないのです。」
「概ね理解した。思い入れもあるだろうし、その程度は構わんよ。
君たちの物にしてくれていい。
そうだな、代わりと言ってはなんだが道中で色々と冒険者の常識を教えてくれると有難い。」
「ありがとうございます・・・」
「たいした距離でもないし歩くか。シェリーは御者台に乗ってくれ。アシュリーは歩けるか?」
「ありがとうございます。」
「ああ、私は問題ない。」
歩きながら伊織は早速とばかりにアシュリーへと問いかける。
「君達はパーティを組んで長いのか?」
「私とシェリーは幼少からの付き合いだ。
A級冒険者パーティ『白銀の牙』には所属して2年ほどになるな。
ところで、このA級ダンジョンに冒険者になって日が浅い者がいるというのが解せんのだが、聞いても?」
「当然の疑問だろうな。俺達はB級冒険者パーティ『百鬼夜行』だ。
ギルマスには特例扱いで入場許可を貰った。
ちなみに冒険者登録もつい先日の事で、これも特例でB級にして貰った。」
「・・・そんな話、聞いたこともないな。」
「許可証に裏書きがあるが、見るか?」
「いや、私に嘘を吐く意味がないだろう。信じるよ。だがそこまでの特例となると・・・」
よほどの理由があるのか、それとも隔絶した実力があるのか。
後者であれば無事に帰り着けるのだが、そう思いアシュリーは嘆息した。
「君たちふたりは今後も冒険者を続けるのか?」
「他の生き方を知らないからな。シェリーはどうだ?」
ロクの御者台で揺られていたシェリーは即答した。
「選択の余地がないでしょ。借り主の目の前で言うのもどうかとは思うけど、お金だって返さないといけないし。ま、碌な死に方はできないでしょうけど、それも今更ね。」
「なるほど、冒険者と言っても人それぞれに色々な事情があるのは当たり前の事か。」
伊織はしみじみと頷いた。
「伊織さんはどうなんだ?なんで冒険者なんてやってるんだ?」
「別に一生冒険者に生きるつもりはないぞ?肩書きのひとつに過ぎん。
そもそも冒険者になる為にギルドに立ち寄った訳でもないしな。」
「その辺、マイマイも知らないんだけど。」
「言ってなかったか?元々は身分証が欲しかったんだが、先に商業ギルドで手に入ったんだよ。
それで魔物の死骸の売却先について質問に行ったらギルマスに呼び出されてBランク冒険者にされたんだ。
今更だが、なんでそんな事になったんだろうな?」
「いや待て。本当に意味がわからない。私もシェリーB級だが10年かかったぞ?」
「そこはギルマスに聞いてくれとしか言えんな。こちらから催促した訳では・・・なかったよな、サト?」
「ええ、一度もそのような要求はしておりません。」
「あんたら、ひょっとしてとんでもない大物なのか?まさか他国の王族の係累とか言わないよな?」
思いの外のニアピンに軽く伊織は驚いた。
とはいえわざわざ幻妖界うんぬんの件から説明する必要は感じなかったが。
「身分証ひとつにも苦労したと言っただろう?」
「解せん・・・」
「さて、このあたりだと思うが。」
「次の通路を右だ。」
アシュリーの指示通りに進むと無惨な姿になった遺体が四体見つかった。
黙々と遺品を回収するふたりをよそに、伊織は周囲を観察する。
四人はそれなり善戦したようで周囲にはオーク共の遺体がいくつも転がっている。
彼らはその命を賭して二人の命を守ったのだろうか。
「モンスターハウスでもないのに30体以上いたのか。」
「ああ、私もあんな大規模の集団は初めて見たよ。」
伊織の呟きを拾ったアシュリーからの返答に伊織は振り返った。
「終わったのか?」
「ああ、あまり大きな物は持ち帰れないしな。」
「そういえば言ってなかったな。口で説明するより見た方が早かろう。馬車の中を見てくれ。シェリーもな。」
二人は小首を傾げながら扉を開き、そして飛び上がった。
「うあああぁあ!なんだこれは!」
「わっ、わっ、わっ。」
この反応を期待していたメメの瞳は生き生きと輝いていた。
「え、う、嘘だろ。なんだこれ、魔法なのか?」
「いえ、魔道具では?」
「ロク、自己紹介、しよ、ね?ね?」
滅多に自発的に話をしないメメが早口で提案する。
その未来を予想したパーティの面々は苦笑しつつもメメ好きなようにやらせた。
「オレサマノ ステキ バシャヘ ヨウコソ」
空気を読めるロクはポニー姿でわざわざ二人に近づいて挨拶した。
「うわぁぁああ!うまっ、うまっがしゃべっ!」
「はわっ。はわわわっ。」
ひっくり返ってしまったアシュリーと魂が抜けてしまったようなシェリーの劇的な反応にはメメもご満悦で、ぴょんぴょんと跳ねながら手を叩いている。
興奮のあまり薄いクリーム色の髪がうっすらと光を帯びる程に。
「うわああ!かみっ!その子っ!髪っ!ひかっ!」
「・・・」
「やりすぎだメメ。まあ、多少は二人の気が紛れたか?」
「ごめん、ね?」
メメは少しだけ反省した。だが、もうやらないとは言わない。言えない。
しばらく時間を置くと二人はようやく落ち着きを取り戻した。
「すまんな。メメはイタズラ好きなものでな。」
「うん、好き、ね?」
「あ、ああ。驚いただけだからいい。ほんとにびっくりしたが。」
「こんなにびっくりしたのは初めてかも。」
「ふふ、うふふ。」
メメは思い出して笑っている。
「先に紹介するか。さっき喋った馬はロクだ。正確には馬ではないが馬のようなものと思ってくれ。
ちなみ俺も含めて全員人族ではないが、これも似たようなものだと思ってくれ。」
「え、あ、うん。・・・うん?」
アシュリーは自分の中の常識が盛大にひっくり返ったのを感じた。
そして近い将来には人生が盛大にひっくり返る事となる。
「それから、馬車の中は見たままだからいくらでも詰め込んで構わない。
遺体はどうするんだ?ここで弔ってもいいし、持ち帰ってもいいが。」
「遺体はこの場で弔います。それも冒険者の流儀のひとつですから。」
「身も蓋もない言い方をすれば、帰る所が無いとも言うがね。」
「なるほど。では俺がやっても問題ないか?こう見えて一応、その道のプロでもある。」
「えっと、いいよね?アシュリー。」
「いいんじゃないか?」
返事を聞いた伊織は一つ頷き、朗々と詠唱した。
「《我、夜行の血を以て『月読命』に畏み畏み願い奉る者なり》
《神意ありてこそ人成るは 人ありての神になり》
《真空結界》」
月読命の名を借り受け、月読真言を乗せた断熱結界を展開する。
四体の遺体を囲む結界は強力極まりないもので、大抵の熱量は完全にシャットアウトしてしまう。
「《我、原初の焔『火之迦具土神』に畏み畏み願い奉る者なり》
《その身を犠牲に守護を貫いた勇なる者らに御身に宿る清浄なる灯を賜らんことを》
《祓の灯》」
続いて火之迦具土神の名を借り受け、浄化の炎を灯す。
真っ白な輝きを見せた発光は一瞬の事で、四体の遺体は瞬時に灰と化した。
[マイマスター、『妖牧場』に『エインヘルヤル(人族A級)』が4名追加されました。
猫獣人の時と同様に、彼ら四人の魂は天に召されています。]
(わかった。その力、借り受けよう。)
「もうさんざん驚いて、しばらく驚くことはないだろうと思ってたんだが・・・」
「モイライの神々の奇跡でしょうか。」
「いや、別の神々だ。それは遠い世界のな。」
その後は全ての遺品を回収し、特急進行でB7F階段へと辿り着いた。
シェリーとアシュリーはもう何が何だか分からなかったが、何かしらの心のストッパーがかかったのか、深く考えるをやめた。
そしてこう考えた。
冒険者許可証をB級で新規取得するような連中は自身の常識では測れないと。
そしてこうも考えた。
これはもしかしたら生きて帰れるかもしれない、と。
だからまさかこれが序ノ口に過ぎないなどとは想像もできていなかった。
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ちゃむだよ? >_(:3」∠)_
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