モイラ編03-02『新人+αのステータス』
「まずはマイマイから見ていこう。」
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種族:舞首・陰妖族
名前:マイ 15歳
レベル:21 EXP:(34/112)
特殊スキル:『首塚』 レベル3
異能:『エレメント適正』『無属性適正』『爆発属性適正』『氷結属性適正』『空間属性適正』
『短刀適正』『首操作』
祝福:なし
称号:『首狩り族(筋力1)』
『坂東の虎の祝福(体力5)』『飛梅の祝福(知性5)』『讃岐院の祝福(精神5)』
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『首塚』(3/3)
平将門の首(1/1)
菅原道真の首(1/1)
讃岐院の首(1/1)
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夜行伊織 レベル補正 21%
素質値 補正値 合計値 基礎値
『筋力』 014 001 015 018
『体力』 013 005 018 021
『知性』 014 005 019 022
『精神』 022 005 027 032
『器用』 018 000 018 021
『敏捷』 018 000 018 021
『運勢』 028 000 028 033
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「待て。まず確認しなければならない事ができた。」
「うん?どしたん?」
「掘ったのか?」
「何を?マイマイ、身に憶えなっしん。」
「三大悪霊として祀られているお三方の墓だ。」
「悪霊って、あのおっさん達の首の事?」
「そうだ。だが、おっさんはあんまりではないか?」
「いいのいいの。なんだっけ、現世で流行ってる、えーっと、そうそう。
パパ活って奴だよ?」
「よくわからんな。パパ活とは何だ?」
「おっさん達から対価をもらって」
「コラー!!」
「わぁ、びっくりした。あれ?なんでおっさんの声がするの?」
「神界から『目』で観ておるからな。それより大いに語弊があるので我の首を召喚せよ。『目』の通話だと天部からごちゃごちゃ言われかねんからな。」
「ところでおっさんは何色のおっさん?」
「こんなに酷い扱いを受けたのは朝敵認定されて以来かもしれん・・・将門じゃ。」
「どんまい、青いおっさん。えーと、ほいっ。」
マイマイの気の入らない掛け声でまん丸の人形が何処からともなく現れた。
恐らくは将門公の首の青い布を掛けて縫い付けたのだろう。
お手製らしく所々歪んでいるが一部の感性の持ち主からしたら可愛いと言えるのかもしれない。
残念ながら伊織はその感性から弾き出されていたが。
寧ろ伊織の感性ではそれはとても罰当たりに思えてならなかった。
「うむ。これでゆるりと話ができるな。」
「誠に平将門公にあらせられるのですか?」
「如何にも。だが、遜る必要はない。そこの小娘はもう少し遜るがよい。」
「わかった。」「お断りっ!」
「やれやれ。
あー、簡単に経緯を説明するとだな。我ら三人は『モイラ』でもう一度生きてみたくなった。
それで偶々知り合った小娘に連れてきて貰った訳だ。
その対価として祝福を与えたのであって、決してパパ活とやらではないからな?」
「なるほど、つまり本体という表現が正しいかはわからんが、神格は天界にあるんだな?」
「さすがは夜行の出だな。理解が早い。その通りだ。」
「目的を詳しく聞いても?」
「他の二人は知らんが俺は戦いたい。それだけだ。」
「そうか。まあ、『目』で観ているなら理解しているだろうが、これからダンジョンに潜る予定だ。公の期待に添える戦闘ができるかはわからんが、まあ、大規模な戦闘もいずれ発生するだろうとは思っている。」
「結構。この様な無様な姿で心底遺憾ではあるが今後とも宜しく頼む。」
「ああ、こちらこそ。」
「無様とか遺憾とかマジ卍。今度蜂の巣に放り込んでやるんだから。」
「やめよ。我が悪かった。」
「ふふん。わかればいいの。マイマイ気にしない。」
「ではマイマイ、次の方を呼んでくれるか?」
「承りー。ほいっ。」
将門公の首が送還され、次に現れた首は赤色の布でくるまれていた。
相変わらず罰当たり感に溢れているが、マイマイに酷い目に遭わされたくない伊織は賢く口を噤んだ。
沈黙は金である。
「俺は菅原道真だ。虎殿と同じく普通に接してくれ。」
「わかった。道真公にも目的を聞いても?」
「虎殿と似たようなものだ。俺は知りたい。
魔法を。魔力を。深淵を。
故にどうか俺を連れていってくれ。」
「期待に応えられるかはわからんが、精進しよう。」
「連れて行くのはマイマイだよ。」
「ふふ。そうだな。両名とも、今後ともよしなに願う。」
「ああ、こちらこそ。では、最後だマイマイ。」
「ほいっ。」
先と同様に道真公の首は送還された。
そして現れたのは黄色の布でくるまれた人形だった。
青、赤とくれば予想もつくが。
三色の首人形が華麗に舞う様子を想像して、伊織は少しだけ渋い気分になった。
「ほほほ、麿は讃岐院でおじゃる。なんちゃら天皇は知らぬことしてよいぞ。そして麿にも普通に接して欲しいでおじゃる。」
「三人して気軽に言ってくれるが、矮小な人の身になって欲しいものだ。」
「其の方が矮小であれば立つ瀬がないというものでおじゃる。
麿の目的も聞きたいのであろ。麿は飽いた。恨むのも、今の日々も。
それだけでおじゃる。なので異世界道中を見せてたも。」
「そういうことであれば『目』でも構わないのでは?」
「ほほほ、確かに。言い方が悪かったでおじゃるな。
無意識に取り繕っておったわ。
麿は自ら経験したいのでおじゃる。新しき事、知らぬ事を。
どうか協力してたもれ。」
「なるほど。突っ込んで聞いてしまった事を謝罪する。
確かに新しい事には事欠かないだろう。
それがいつまで続くかはわからんが、協力は約束する。」
「まっこと良い男子でおじゃるな。
それでは、マイマイ殿も今後とも宜しく頼むでおじゃるよ。」
「ああ、よろしく。」
「よろしくしてあげじゃるよ。」
「ほほほ、善哉、善哉。」
マイマイが讃岐院の首を送還する。
「ところでマイマイ、お三方の戦力はどの程度なんだ?」
「まじヤバ。ガチったらワンチャン酒呑の首、狙えたと思う。」
「そこまでか。それは頼もしいな。」
「マイマイはかわいい首がいいんだけど、三つで限界なんだよねー。
マジ何でおっさんばっかなんだろ。」
「その辺りも含めてレミィに解説して貰おう。」
「イエス、マイマスター。
特殊スキル『首塚』はそのままマイマイ様の能力ですね。
首を亜空間の首塚に収め、その霊体を召喚します。
つまりどれだけ傷ついても首そのものにダメージは入りません。
また、霊体が消滅しても時を置けば復活します。
回復時間については要確認ですが、首が持つ力が大きいほど長くなる傾向にあるようです。」
「ほう、あの首は霊体だったのか。ならば神聖属性が天敵なのか?」
「イエス、マイマスター。」
「そうか。対神聖属性の結界を用意する必要があるな。後日考えるとしよう。
続きを頼む。」
「『首塚』のスキルレベルは3です。
レベルが1上がる毎に扱える首の数が増え、全能力が10%加算されます。」
「同時操作できる首の数は?」
「異能『首操作』により最大数まで可能です。」
「なるほど。」
「続いて異能『エレメント適正』は火、水、風、土の四大エレメントの適正です。
その他の異能の説明は必要ですか?」
「いや問題ない。」
「称号『首狩り族(筋力1)』は100体以上の首を刎ねた事で取得しました。」
「それは死後に切断してもいいのか?」
「失礼しました。直接的な死因である必要があります。」
「なるほど。機会があれば狙ってみよう。」
「うむ、妾も刎ねて、刎ねて、刎ねるのじゃ。」
村雨によくわからない火が点いてしまった。
「加護についてですが、つい今しがた、先のお三方からの称号が全てのランクアップしています。
『坂東の虎の加護(体力20)』『飛梅の加護(知性20)』『讃岐院の加護(精神20)』
これにより以下の基礎値が変化しました。
体力21→39、知性22→41、精神32→50です。」
「これは相当期待されているぞ、マイマイ。」
「しょうがないなあ、欲しがり屋さん達め。
マイマイが愉快な三人組にアゲアゲ異世界道中を体験させてやんよ。」
「しかし、首の話で色々と吹き飛んでしまったが、改めて能力を見ると、随分と高いレベルで万能だな。」
「イエス、マイマスター。
短刀や小太刀による近接戦闘の技術には目を瞠るものがありますし、首による遠距離攻撃も期待できます。
穴は先程マスターが仰ったように神聖属性対策が必要という点でしょうか。
マスター同様、高いレベルで遠近どちらも兼ね備えたタイプですね。」
「俺の近接戦闘能力は未熟に過ぎるがな。」
「マイマイ様の今後の課題は魔法、特に空間属性の魔法を習得して倉ぼっこ様の『お宝蔵』を擬似的に再現したいですね。
そうすることで冒険の幅が飛躍的に広がるでしょう。」
「マイマイはやれることが多すぎて大変かもしれんな。
贅沢な悩みではあるが。」
「首を操作するのは呼吸するみたいなもんだから、マイマイだいじょぶ。」
「そうか、頼もしいな。」
「もっと、もーっと、マイマイを頼っていいんだよ!」
「ああ、そうさせて貰おう。
次は天狐だな。」
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種族:天狐・妖狐
名前:タマ 15歳
レベル:10 EXP:(1/24)
特殊スキル:『二尾の狐』レベル2
異能:『基本七属性適正』『中位五属性適正』『上位二属性適正』『最上位二属性適正』
『無詠唱』
『Exどじっこ』
祝福:『玉藻前の恩寵(知性40)』
称号:なし
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夜行伊織 レベル補正 10%
素質値 補正値 合計値 基礎値
『筋力』 006 000 006 007
『体力』 008 000 008 009
『知性』 060 040 100 121
『精神』 035 000 035 042
『器用』 006 000 006 007
『敏捷』 008 000 008 009
『運勢』 010 000 010 012
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「にゃはは。見るのじゃ、6が2つもあるぞ!妾より多いのじゃ。」
「いや、もっと驚くとこあるっしょ。」
「知性の素質もとんでもないが、玉藻前の愛が深いな。」
「恥ずかしいすぎる。」
タマは顔を真っ赤にして伏せている。
頭の上に乗った狐耳もぺたりと伏せられており、その心情は察するに余り有るものだった。
「てか村雨は相変わらず器が小さいなあ。ペットボトルのキャップより小さいんじゃない?」
「ぐぬぬ。」
「他は概ね理解できるが『Exどじっこ』とは?」
「タマ様は非常に高い知性を持っていますが、体がついていかないと申しますか・・・」
「もうほんと、恥ずかしいすぎる。」
タマを気遣ってか、レミィの言葉のキレが悪い。
「ほう。Exつきでその程度で済むなら寧ろ僥倖ではないか?
っと、まずは解説を頼む、レミィ。」
「イエス、マイマスター。
Exスキル『二尾の狐』はスキルレベルが上がる度に尻尾が増え、スキルの名称が変化するようですね。
他に解説が必要なものはありますか?」
「いや、問題ない。それで、方針と課題はどうだ?」
「方針としては攻撃系の基本七属性を網羅しつつ、最上位二属性である『時間』『根源』属性の習得を目指しましょう。
また、マスターが練習している『玉遊び』を日常的に続けることでコツコツと地力をつける事ができるでしょう。」
「玉遊び、タマだけにじゃな。にゃはは。」
「村雨はいつも楽しそうで嬉しく思う。」
「そうじゃろう、そうじゃろう。」
「安定のちょろ雨だねえ。玉遊びはマイマイもやろうかな。」
「課題は敢えて『ない』と申し上げます。
『Exどじっこ』による苦手を克服するよりも得意とする事を鍛え上げましょう。」
「レミィが匙を投げるレベルか。」
「い、いえ、決してそのような。」
「タマは悲しい。」
珍しくレミィが動揺を表に出す、そんなレベルのようだ。
「とはいえ、体力だけは鍛える必要があるな。
肝心なときにバテバテでは折角の火力も宝の持ち腐れになりかねん。
「イエス、マイマスター。
確かに体力面だけは鈴鹿御前様のブートキャンプで鍛えることも視野に入れましょう。」
「ひいぃぃ。」
日に日に目から光を失っていくジェーンドゥとジョンドゥの様子を目の当たりにしているタマは尻尾を逆立てて震え上がった。
「では最後にサプライズだ。火車がダンジョン内に入れる事を確認できた。」
「おお!それは凄いのじゃ!乗れるのか?」
「可能か不可能かという事であれば可能だ。
だがダンジョンは魔物の巣窟だ。流石に様子を見てからだろうな。
それから、小型化する必要があるから御者台には一人乗り込むのが限界だ。
砲台化することも考えたんだがな。
まずは火車の能力を見てくれ。俺は驚いたが皆はどうだろうな。」
伊織が驚いたという言葉に皆は興味津々だ。
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種族:火車・九十九神
名前:六焔号 531歳
レベル:34 EXP:(421/640)
特殊スキル:『快適車』レベル4
異能:『Ex自己修復』『Ex悪路踏破』『補食』
『火の才』『闇の才』『無属性適正』『空間属性適正』
『Ex漢の道』
祝福:『道祖神の祝福(体力5)』『伏姫神の祝福(運勢5)』
称号:『旅行者(運勢1)』
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夜行伊織 レベル補正 34%
素質値 補正値 合計値 基礎値
『筋力』 032 000 032 038
『体力』 046 005 051 061
『知性』 006 000 006 007
『精神』 027 000 027 032
『器用』 008 000 008 009
『敏捷』 036 000 041 043
『運勢』 010 006 016 019
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「前衛職なのじゃな。というかレベルも年齢も高いのじゃ。」
「本人に聞いてみたところ、歴代当主による『百鬼夜行』には積極的に参加していたようだ。」
「なるほど、納得のいく理由じゃったか。」
「ではレミィ、解説を頼む。」
「イエス、マイマスター。
ロク様の室内の広さはExスキル『快適車』のレベルに依存しており、レベル4で32畳の広さです。
レベルが上がる毎に倍々に補正されるので、いずれはキャンピングカー兼貨物トラックのような運用が可能です。」
「ううむ、まさに快適なのじゃ。」
「続いて異能です。
九十九神特有の自己修復がEx化しており、『Ex自己修復』となっています。
これにより通常よりもかなり早い修復が可能です。
後述しますが、ロク様本人の戦闘は近接に特化していますので大いに頼りになる異能でしょう。
『Ex悪路踏破』は想像通りかと思いますが、悪路をものともせず走ることが可能です。
『補食』は死体を食べる事により一時的に自己修復速度がさらに跳ね上がります。」
「伊織が驚くのも頷けるというものじゃな。
これほど頼りになる前衛職はおらん。」
「俺は村雨も頼りにしているぞ。」
「おお!そうか!そうじゃろうとも!」
「さすがにチョロ過ぎて、マイマイ心配。」
「魔法系統については火、闇、無、空間に適正があります。
『Ex漢の道』は良くも悪くもロク様らしい能力ですね。
挑発効果により敵の注目を引き付け、体力2倍、全状態異常耐性の効果を持ちますが、遠距離攻撃ができません。
これは常時発動効果です。」
「デメリットが気にならないぐらいに破格の能力じゃな。
幸い、我らは後衛職には恵まれておるしの。」
「はい、村雨様が仰るように、ガチガチの前衛タンクとしての運用が好ましくはありますが、そうなりますと御者台に騎乗する者に危険が及びます。
ダンジョン内ですから転進や回避が望めない事もあるでしょうから。
よって純タンクとして単騎で最前衛に配置するか、殿と砲台を兼ねて最後尾に配置するかを選択する必要があるでしょう。」
「状況を見つつ切り替えればよかろう。
俺と村雨だけで厳しくなった際には前に出て貰う事もあるかもしれんな。」
「ふん、そうなる前に撫で切りにしてくれるのじゃ。伊織も足を引っ張るでないぞ?」
「そうだな。一刻も早く勘を取り戻す必要がある。」
「全くじゃ。八歳の当時のほうが遥かに強かったなど、笑い話にしかならんわ。」
「返す言葉もないな。」
「私からは以上です。」
「では、最終方針だ。
戦闘に関してはまずはフリースタイルでいい。
最上位の指揮官はレミィに任せようと思う。できるか?」
「必ず期待にお応えします。」
レミィは奮起した。
「次席指揮官は俺が勤める。将来的にはサトに任せる事も考えている。
タマも意識して指揮を学んでくれ。」
「了解しました。」
「任せて。」
「まずは互いに声を掛けつつ、徐々に連携を確認して練度を上げよう。
トラップの発見はメメとサト、それから必要に応じてタマも狐火で支援してくれ。
他の者が気を抜いていいと言っている訳では無いからな。
わかったか、村雨。」
「わかったのじゃ。・・・うん?なんで妾に言うんじゃ!」
タマは狐火と感覚の共有が可能である。
とはいえ数も質もメメには遠く及ばない。それは比較するのも烏滸がましい程に。
「パーティ配置は俺と村雨を前衛、舞首を中衛、覚、百々目鬼、天狐を後衛とする。火車は状況に応じて変更する。
御者台に乗り込む人員は後衛から選択する。色々と試してみよう。
以上だが、質問はあるか?」
「ないのじゃ、とっとと参るぞ!」
「マイマイ舞首、マイ舞首。いい首見つけるのもだけど、レベル上げないとなー。」
「ドジは返上する。」
「では、行くぞ。」
こうしてBランク冒険者パーティ『百鬼夜行』は門出を迎えた。
初めてのダンジョン攻略で向かう先がA級のアリストロメリアダンジョンと聞けば一般的な冒険者はまず頭を疑い、次に生暖かい目でやめておけと優しく諭すことだろう。
だが彼らは攻略を失敗する可能性を微塵も心配していなかった。
それは『モイラ』の事情に最も詳しいレミィも含めて。
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ちゃむだよ? >_(:3」∠)_
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