モイラ編02-22『スレブ商会』
西区から中央区へと向かう道中、伊織は本来の目的を果たすべくジョンドゥに問う。
「領都内の奴隷商館事情について教えてくれないか。金は払う。
本来の来訪目的はそれだったんだがな。いったいどういう因果でこんな事になったのやら。」
「金の話はコトが済んでからでいい。
そうだな、最大手はさっきも言った『スレブ商会』だ。領主どころか国の中枢にも食い込む大商会だな。帝国との戦争で国が得た捕虜のうち、捕虜交換であぶれた連中を一手に買い取っている。でかいだけあって奴隷の教育もしっかりしているらしい。もちろんその分だけ割高だがな。商売に関して悪い噂は聞かないな。ま、そんな商会だからスラムにまで降りてくる情報なんざ知れたもんだろうが。」
さすがに情報屋を生業にしているだけあって、ジョンドゥは『スレブ商会』の情報をすらすらと流暢に語る。
チラリとサトを見ると彼女はほんの少し頷いた。
少なくともジョンドゥは嘘をいっておらず、サトの目に叶ったという証左だった。
伊織自身の直感も、こと情報に於いてはこの男を信用してもいいと判断した。
「若いのに大した情報網だな。」
「俺にはそれしかないんだ。そりゃ必死にもなるさ。
ところで、あんたが情報を欲する理由ってのはまともな奴隷を買いたいからってことでいいのか?」
「その通りだ。」
「用途は?愛玩用。戦闘用。荷運び用。店番用。雑用。色々とあるが。」
「愛玩、私。他、ない。」
「お、おう。」
ジョンドゥはメメの得も言われぬ圧力を感じ、及び腰になってしまう。
「メメ、それは誤解を招くのではないか?」
「ない。」
伊織もまたそれ以上の追求をやめた。
「店番と雑用だな。やる気さえあればいい。」
「なら、他の候補としては『クライス商会』だろうな。主に借金奴隷を抱えていて元商売人や丁稚の奴隷がそれなりに多いはずだ。顧客を大事にするようだし、長い付き合いを考えるなら悪くないと思うぜ。」
「話は逸れるが、念のため違法奴隷を扱っている商会があれば教えてくれ。名前だけでいい。」
「チゴエ商会だな。」
「横から失礼します。執事、メイド、10~15歳ほどの子供を扱っている商会はありますか?種族は問いません。」
「執事、メイドなら間違いなく『スレブ商会』だろうな。
子供は質を問わないなら『イスクラ商会』だろうが、用途を聞いても?」
「今すぐのことではありませんが、主様を支える者を養成するつもりです。」
「そういうことなら・・・なあ、それって奴隷である必要はあるのか?」
「主様への忠誠は身に付けさせるので奴隷である必要はございません。」
「スラムの孤児なら元手もかからないな。町は治安がよくなり、孤児は生きる術を得る、か。三方良しだな?」
ジョンドゥは不穏な言葉を察知したが、賢明にも沈黙した。
スラム培われた危機察知能力の賜物だった。
「主様の許可も降りましたし、まずは孤児から見繕いましょう。」
「それなら教会を当たるといい。それなりの規模の教会なら大体孤児院が併設されてるはずだ。多少のお布施は必要だがな。」
「承知しました。」
ヒルメはこの遣り取りをじっと見つめながら聞いていた。
知らない事ばかりで口を挟もうという気すら起きない。
だがその興味は尽きなかった。
火車は中央区へと渡る橋の上へと差し掛かり、一目でその変化が見てとれる。
王城をぐるりと取り囲む中央区は貴族が住まう区域であり、それ付随する周囲の環境もまた貴族基準だ。
平民の住まう区画とは比べるべくもなく広々としており、また、高級感に溢れている。
中央区の西、南、東を囲むのが平民の住まう区画だ。
中でも西区は大規模なスラム存在することから東区や南区比較すると一段落ちる。
美しく整えられた並木道を眺めていると、二階建ての大きな商館が見えてきた。
「あれが『スレブ商会』の奴隷商館だ。コツとしては最初に金貨袋でブン殴れば話が早いらしいぜ?」
「そうか。撲殺しない程度に加減するとしよう。」
「いやマジで殴んなよ?」
「夜行ジョークだ。」
「・・・あんたはあまりジョークを言わない方がいいな。絶望的に向いていない。」
「遺憾だが先日も言われたばかりだ。」
火車から降りて歩きながら喋っていると、こちらに気づいたのか店番らしき者が寄ってきた。
「当商館へようこそお越し下さいました。会員証はお持ちでしょうか?」
「いや、新規だ。」
「これは失礼しました。差し支えなければお名前をお伺いしても宜しいでしょうか。」
「イオリ・ヤコウだ。」
「それではヤコウ様、御用件を承ります。」
「奴隷を購入したい。」
「承知致しました。それでは、別室へご案内致します。」
商館内は赤を基調にされており、嫌味にならない程度に金色の装飾品で飾られている。
パッと見では商館というよりも最高級ホテルのような印象だった。
三つある別室のうち、一行が通されたのは中央の部屋だった。
全ての扉が開け放たれており、各部屋の質が一目でわかる。
輝く宝石で煌びやかに飾り付けられた隣室は上級貴族や王族を相手にする為の部屋なのだろう。
それで逆側の隣室より上質であったことから店側は自分達をそれなり客と判断したのだろうと伊織は想像した。
「どうぞ、こちらにお掛けください。」
店員は言葉遣い、態度ともにしっかりと教育されている。
伊織自身も店を持つ事になるので、この辺りは参考になりそうだ。
「ヤコウ様はどういった奴隷をお考えでしょうか。」
伊織は自身が交渉毎に向いていないことを自覚している。
その上で向上しようという意思は一切見受けられず、得意な者に任せてしまえばいいという至極他力本願な考えであった。
そんな伊織ではあるが、交渉が得意な覚が隣にいるにも関わらず、今回の交渉は自身で果たそうと考えていた。
「ジェーンドゥという名の女性を探している。金髪で年の頃は16~18ほど中肉中背だ。あとは、確か体に傷があると言っていたか。心当たりはないか?」
そして伊織は本来、小細工なしのど真ん中の直球勝負を好む。
交渉毎に一家言ある覚であれば眉を潜めそうな場面ではあるが、彼女は無表情で成り行きを見守っていた。
むしろ交渉相手である店員の方が面食らっていた。
「確認して参りますので少々お待ち下さい。」
店員は悩んでいた。
この客は交渉する気すらなさそうだ。金を持っているようにも見えない。
一見さんには足元を見て適当に吹っ掛けて、それでもというなら売ってやる。
今回は鉄板とも言える簡単な商売のはずだ。
比較するまでもなく、こちらは強い立場なのだ。
だが、見たこともないあの男の服装、恐らく異国人だろう。
だがそんな者がなぜウォルナット伯爵が捕らえたという蓮っ葉な盗賊紛いの女を探している?
立ち居振舞いも武を嗜んでいるもののそれだ。冒険者か?
失態だ。確認しておくべきだった。
あまりに早すぎる展開に流されてしまった。
「ちっ。」
そしてその背後に控える盲目の黒い女が妙に気になった。
目が見えないにも関わらず足取りに迷いがないばかりか、躊躇い無く椅子に座った。
なぜ椅子の場所を把握できた?
そしてこの世のものとは思えない美しさの黒髪の少女は?
ぼさぼさの髪の白い少女は?
あと一人の男は・・・ああ、あれは盗賊女の身内ですか。
彼に乞われて救い出すことにした?
(違和感が多すぎますね。念のため支配人に確認しますか。)
ーーーーー
ーーー
ー
店員が出ていったところで伊織は念のため確認した。
「覚と百々目鬼が何も言わないということは、ここにいるんだな?」
「間違いございません。」
「うん、地下、よ?」
「あのまま吹っ掛けてくれればそれで終わったんだがな。」
「やはり負けて勝ちを拾うおつもりでしたか。」
「そんな大袈裟なものじゃない。」
「おや、別の者に交代するようですね。」
「よくわからんが待つしかないな。」
しばらくするとタキシードを見事に着こなした壮年の男が入室した。
「失礼致します。当店の支配人を務めております、イヴァン・スレブと申します。
この度は是非とも御挨拶させて頂きたく罷り越しました。」
完璧な所作で挨拶する姿もあいまって、伊織は胡散臭さしか感じなかった。
そしてそれすらも彼の演出なのだろうと。
「イオリ・ヤコウだ。貴殿ほどの方がわざわざ出向くような事ではないと思うが。」
世間的に見れば伊織は無名のBランク冒険者だ。
国家の中枢と商売するような者がわざわざ出向く相手ではないだろう。
「いえいえ、そのような。
手前味噌で恐縮ですが、商売柄、他国の事情にはそれなりに詳しいものでして。
今しがた店の者よりヤコウ様の話を耳にましてな。
是非ともお話をお伺いしたいと。」
「なるほど、素晴らしい嗅覚だな。」
余裕の笑みを崩さないスレブに対し、これは簡単に丸め込まれかねんなと伊織は内心で嘆息した。
所詮は16の小僧だ。海千山千を乗り越えてきた猛者に敵う道理はない。
「恐れ入ります。ヤコウ様はどちらの国からお越しで?」
「客の立場でそれに答える必要はないだろう?」
「これは手厳しい。ではそんなものは片付けてしまいましょう。」
スレブが机の上のベルを鳴らすと、すぐにジェーンドゥ入室してきた。
彼女は目を見開いて硬直している。
「どうして貴方が・・・」
「優秀な情報屋が売られていると聞いてな。買い取りに来ただけだ。」
「では、どうぞお持ち帰り下さい。」
スレブは何事もなく言い放った。
「価格を聞いていないが?」
「彼女は何かの手違いで紛れ込んだ様でして。」
「俺の国には、無料より怖いものは無いという言葉がある。」
「よい言葉ですな。私も使わせてもらいましょう。」
慇懃無礼な態度を崩さないスレブを相手に、伊織は最高レベルの商売人と会話する機会をそれなり楽しんでいた。
確かにレアな事態ではある。
「それで俺の事を知ってどうするんだ?」
「是非とも契約を。」
「契約?話が見えんな。」
「いやいや、人が悪いですぞ。
今はまだ表沙汰にはなっておりませんが、数々の特許を出願している新進気鋭の発明者イオリ・ヤコウ殿。」
さすがにこれには伊織も驚いた。
「さっきは素晴らしい嗅覚と言ったが、そんなレベルじゃないな。」
「恐縮です。」
「だが特許に関しては俺は名義を出しているに過ぎん。
覚、交代だ。」
「いえ、お話は主様がなさって下さい。情報が必要な際はその時々でお伝えしますので。」
「そうか?サトが言うならそうしよう。
ともあれ、何を契約したいんだ?」
「まずは『石鹸』ですな。」
「詳細はサト詰めさせるとして、こちらとして特には問題はないな。」
「それから・・・まだまだあるのでしょう?」
「そういうことか。要は商館経営に使えそうな技術が欲しいんだな?」
「まさに!
ヤコウ様が申請した特許の数々に目を通しましたが、その方向性はあまりにも多岐に渡ります。
そして難易度の低い物から小出しにしているようにも見受けられました。
まだまだ何かあると愚考しましたが、いかがですかな?」
「海千山千の商売人というのは恐ろしいものだな。否定はせんよ。」
「やはり!
この機を逃すようでは商売人を名乗る訳には参りません。
是非ともどのような物があるのかをお伺いしたく。」
「それを確認するためにも聞きたいんだが、商売は奴隷商だけをやってるのか?」
「他には娼館経営を少々。」
これほど当てにならない少々もあまりないだろう。
「双方で考えるなら、美容、防疫、治癒、避妊あたりか?
サト、詳細を。」
「そうですね。『シャンプー』、『リンス』はスクラブの開発さえどうにかすればあとは難しくないでしょう。両者は髪を洗う専用の『石鹸』とお考え下さい。髪がより艶やかになり、様々な香りを楽しむことができるでしょう。
また、石鹸と併用することで性病の蔓延対策にもなるでしょうか。」
「何?
・・・もしや性病の原因をお知りで?」
「性病の原因と対策は概ね理解しています。」
「なんという事だ!是非ともそちらもご教示願いたい!」
「色々と方法はありますが、この国ではどのような避妊具がありますか?」
「よく利用されているのはヤギの腸でありましょうな。」
「なるほど。石炭とゴムは手に入りますか?」
「ふむ、両方とも存じませんな。詳しく伺っても?」
「石炭は木炭でもなんとかなるとして、ゴムが問題ですね。
どちらにせよ一度持ち帰って資料を用意する必要があります。
後日改めて時間を取っていただけますか?」
「もちろんですとも!」
「こちらからは奴隷商館及び娼館経営へ提示できる種々の発明品を。
内容としては『性病対策と避妊』、『美容と健康』を軸に提案内容を考えて参ります。
あとは、会計手法はいかがですか?」
「といいますと?」
「私が見た限りではこの国のどの店も『単式簿記』形式で記録しているようです。複数店舗を抱えるような大店となりますと全体を把握するの非常に煩雑な手続きを踏むことになるのではありませんか?」
「全体となるとどうしても大雑把になってしまう上に相当の時間も取られますな。
しかもそれが正確かどうかすら怪しいときたものです。」
「それらを銅貨一枚に至るまで簡潔にまとめ上げ、決算時には入出金などの単純な動きだけでなく、様々な目線で全体の状況を解析可能とする『複式簿記』という手法があります。」
「実に興味深いですな。いや、金銭を扱う商売する者として興味を持たぬ者などおりますまい。そちらも是非とも詳しくお聞かせ頂きたく。」
「一朝一夕にはいきませんが、財務諸表のうち、損益計算書と貸借対照表をこの国に合わせて流用した物を検討してみましょう。
そちらからのご要望は以上でよろしいでしょうか?」
「次に話し合う際に色々と出てくるとは思いますが、当面はそれでお願いしたく。」
「承知しました。改めてこちらからの条件をお伝えします。
ひとつ、主様は今は大々的に表に出ることを望みません。その点をご理解いただけますか?」
「要は話を漏らさなければよろしいのですな。造作もございません。例え国王陛下が相手であろうとこのスレブ、黙して語りませんぞ。」
サトが反応しないことから、本心なのだろう。
まあ、今の状況では金の卵を産むがちょうを見つけたと吹聴する理由はないだろう。
誰しもが独占を試みる筈だ。
サトはそこを突く。
「ふたつ、できる限り多くの商会や職人をご紹介頂きたく考えております。
もちろんスレブ様と競合する業界の方々は含まれません。」
「後者に関してはそちらから提案をされるということは、今後は我々の側でお付き合いいただけると?」
「さて、少なくとも同志であるうちは互いに損失を出すことは無益でありましょう。恩には恩で報いることが国是ですから。」
「同志!すばらしいお国柄ですな。末永くそうありたいものです。全面的に支援しましょうぞ。」
「後は主様にお任せします。」
「わかった。御苦労だった。」
「おや、金銭面での最低限の保証のようなものは必要ありませんかな?」
「俺の最も信頼する右腕だ。貴殿に是非金を出させてくれと言わせるだろう。」
「これはこれは、このスレブ、期待させていただきますぞ!」
俺の最も信頼する右腕だ。俺の最も。サトは奮起した。
「今後はうちも店舗を経営すると共に商品を開発・生産する予定だ。
それにあたり人員を手配したいと考えている。
購入は一か月後を予定しているが、めぼしい人材が居れば紹介して欲しい。」
「なるほど、市場を席巻すること間違い無しでしょうな。
ヤコウ様はいずれ貴族との直接取引もお考えですかな?」
「非常に高価な物も少なくないからな。十分に考えられる。」
美容品、ガラス製品、砂糖などはトップダウンで流通させて金貨を吐き出させろという過激な計画が某座敷童子達によって指示されているのだ。
「ふむ・・・失礼ながら、商取引許可証はお持ちで?」
「ああ、甲種四級だがな。」
「なるほど、身分証として発行されたのですな。
それですと高級品の取引には些か不自由でしょう。
そこまで等級を引き上げるには金銭面だけでなく取引実績も必要であれば、王侯貴族と直接取引できる商会を中間に挟む必要がありますな。」
「スレブ商会のような?」
「是はしたり!
残念ながら我々が取引を許されるのは奴隷と娼婦に限られます。
ですが、業界によっては紹介することもできますぞ。」
「まあ、その辺りは軌道に乗ってからだな。まだ工房すら立ち上がってないんだ。」
「いえ、早いに越したことはないと思いますぞ。
今の件もそうですが、人材育成は特に。
話を戻しますが、我が商会であれば使用人の長たるバトラーや上級メイドをご用意できます。
そういった者に事前に教育をさせては?」
スレブの案は確かに悪くないように思えた。
だがサトは伊織を見て一瞬、目を伏せたことで悟った。
「何だ。早速息の掛かった人材を送り込もうとしているのか?」
「これはお人が悪い。我々は奴隷を紹介する商売ですぞ?」
「いや、構わん。好きなだけ送り込むといい。
尤も、行きはよいよい帰りは怖い、とも言うが。
百々目鬼、解除しろ。」
「うん。」
伊織の言葉に素直に頷き、メメは周囲に展開していた20にも登る『目』の隠行を解いた。
「あいえぇぇええ!めめめ、目!目が!」
「実害はない。落ち着け。」
スレブは椅子から転がり落ち、後退りながら叫んだ。
「うふっ、あいえ、うふふ。」
メメその様子を見てキラキラと目を輝かせている。
ジョンドゥも腰を抜かしていたがそれは無視されていた。
メメ的には琴線に触れるリアクションが必要らしい。
「こ、これは一体?」
「これらの『目』を掻い潜って小細工できるというなら幾らでも試してみるといい。」
「いいい、いやいや、滅相もない。それは魔法で、いや、何でもないですぞ。」
ここでようやくサトは薄く頷いた。
「そのようなものだ。主要箇所には常に張り付いている。」
「な、なるほど。見苦しいところを見せてしまいましたな。失敬失敬。」
ここで手札を切ったことが成功か失敗かは伊織にはわからない。
だが、産業スパイに煩わされる手間を考えると自然と手札へと腕が延びていた。
「では、その奴隷を見せて貰おうか。」
「わかりました。正真正銘の奴隷をお持ちしますぞ。」
スレブは深く反省していた。
だが同時にイオリ・ヤコウへの言い知れぬ恐怖とともに涌き出る強欲。
即ち莫大な商機に年甲斐もなく大いに興奮していた。
商売人とは如何に度し難いものであるかの立派な見本ともいえる。
こうしてメフィストフェレスと邂逅したファウストは徐々に後に引けない状況へと、ゆっくりと、だが確実に、深みへと嵌まっていく。
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ちゃむだよ? >_(:3」∠)_
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