モイラ編02-15『混沌』
『戦狼団』の本拠地を文字通りの意味で灰塵とした伊織は『虹色の瞳亭』に戻った。
わざわざ迎えに来てくれた火車を労いながら厩舎へと返し、カウベル鳴らしてロビーへ入ると、いい年をしたおっさん2人が互いを罵り合うという、ひどく醜い場面に遭遇した。
関わり合いになるのは面倒しかないだろうという至極一般的な考えを基に、伊織は目を合わせることなく通りすぎようとする。
「あ、ヤコウ殿!」
モイラでヤコウと呼ばれる相手に心当たりがなかった伊織は思わず振り返ってしまう。
いい年したおっさんの一人はアイリスのギルドマスターことヨーゼフだった。
「ギルマス殿?」
「君のギルド入りの件についてアルストロメリアのギルマスがすぐにでも話をしたいと言っていてな。
都合がよければご足労願いたいんだが。」
何故か前半部を強調するように話を進めるヨーゼフに伊織は僅かな違和感を覚えた。
「おい貴様、抜け駆けをするな!お前がイオリ・ヤコウだな!直ちに行政府へ出頭せよ。」
理由もなく高圧的態度を取られて『はい、わかりました』では夜行を名乗ることは許されない。
「理由は?」
「貴様が知る必要はない。これはアリストロメリア辺境伯代理であr」
「知らん。礼儀を教わって出直してこい。それで、今からギルマス殿と共に行けばいいのか?」
「あ、ああ。いいのか?」
「構わない。百々目鬼、覚、着いて来い。」
(レミィ、荒事になる可能性が高い。最悪、市街戦もあり得る。全員を宿に戻して村雨に警戒させてくれ。それと何かあったらすぐに連絡を。)
[イエス、マイマスター。]
淀みなく結界を貼りながらレミィと念話をしていると顔を茹でダコのように真っ赤にした兵士らしき男が怒鳴り散らす。
「き、貴様、俺を誰だと思っ」
「礼儀を知らん者など知らんし興味もない。百々目鬼、掃除は任せるぞ。」
「うん。実験?」
「いや、実験はまた後でしよう。」
「残念、ね?」
ヨーゼフは実験という言葉に鳥肌が立ったが、腕を擦りながらなんとか沈黙した。
伊織はフロントに向かい、受付に金貨を1枚(100,000円)渡す。
「これで部屋の連中に適当な飲み物を届けてくれ。釣りはいらん。迷惑をかけてすまなかった。というか今から掛けると思うが、ゴミは外に放り投げてくれて構わない。
では行こう、ヨーゼフ殿。」
兵士らしき男は叫びながら伊織に掴み掛かかるが、伊織は一瞥することもなく兵士に背中を向け、元来た扉へと振り向いた。
瞬間、兵士はふらりと崩れ落ちる。続いて後ろに待機していた兵士達も将棋倒しのようにして崩れ落ちる。
何が起きたか全く理解できないものの、ヨーゼフは目を白黒させながらも伊織についていった。
覚と百々目鬼も当然とばかりにぴったりと伊織の後ろついている。
(よくやりました。)
(朝まで、ぐっすり、よ?)
ヨーゼフは無事に連れ出せたことに安堵し、領兵と伊織が一触即発の状況に陥ったことを嘆く。
百々目鬼は周囲にばら撒いた『目』で福笑いのように器用に顔面を動かすヨーゼフを見て目をキラキラと輝かせた。
ヨーゼフは百々目鬼の面白い人リストに登録されてしまった。
一行はそのままヨーゼフの馬車に乗り、冒険者ギルドへ向かう。
はじめて乗る普通の馬車に伊織がほんの少しの感動を抱いていると、ヨーゼフの問い掛けが耳に入った。
「スラム入口では随分と派手にやったそうじゃないか。」
「派手?何の事だ?」
別にとぼける訳ではなく、伊織はヨーゼフが何を言っているのか全く理解できていなかった。
「家を吹き飛ばしたと聞いたぞ?」
「大げさだ。焼いて灰にしただけだ。周辺に迷惑はかけてないぞ?」
「そうなのか?だが、さっきの領兵は随分と大げさに吹聴していたが。」
「阿呆の考えることはわからん。」
「・・・領主と事を構える気か?」
「まさか、俺は平和を愛する一般人だ。だが向こうから仕掛けてくるなら一切の容赦はせん。」
ヨーゼフは聞かなければよかったと心底思ったが職務上そうもいかない。
そんなヨーゼフを見て百々目鬼は目をキラキラと輝かせ、内心ではしゃいでいる。
(あの、おじさん、おもしろい、ね?)
(そうですか?私には普通の男性としか思えませんが。)
残念ながら覚とはこの喜びを分かち合えなかったようだ。
「詳しく聞かせてくれないか?ギルドとして力になれるかもしれん。」
「別に尻を拭って貰うつもりは微塵もないんだが。」
「面倒事を回避できるならそれに越したことはないだろう?」
思ったより食い下がるヨーゼフに伊織は簡単に折れ、素直にコトの経緯を喋った。
喋ったところで何ら後ろ暗いことはない、その思いが口を軽くしたのかもしれない。
「なるほどな。よくもまあこんな短期間で全滅させたもんだ。」
「厳密には二人残っているがな。」
「戦場じゃあ全滅判定だ。」
「それはまあ、確かにそうだな。」
「ギルドで代理人を立てて領主側と話をしたい。承諾してくれないか?」
「何故そうなる。」
「まあ、聞いてくれ。
まずギルドがお前達に対し、『戦狼団』もとい『洞窟団』の殲滅依頼を出していた事にする。
そしてお前達は無事に依頼をこなした。
報酬として『戦狼団』のアジトを渡した。
家の処分についてはギルドも好きにしていいと伝えていた。
以上が今回の新しいシナリオだ。
お前達は面倒事を避け、さらに依頼達成によりランクアップできる。
おまえ達はギルドの後ろ楯など必要ないかもしれんが、今後面倒事を回避するのには役に立つこともあると思うぞ?
ギルドはおまえ達と協力関係を構築すると同時に有望な冒険者を早急にランクアップさせることができる。
どうだ?互いにとって悪くないと思うが。」
「俺に都合が良すぎると言っているんだ。こんなどうでもいいことで借りを作るのは俺の好むところではない。」
「借りなんてものはない。
ギルド側は何一つ損をしないんだ。
強いて言えばアルストロメリアのギルマスが骨を折るぐらいだ。」
「覚はどう思う?」
「即座に行政府とやらを灰にすればそれで済みます。必要であれば領主の館も。」
「だよな。それなら余計な借りを作る必要もない。」
「いや、待て。待ってくれ。」
「なんだ?何か問題があるか?」
「問題しかねーよ。それはさすがやりすぎだろう・・・」
「何を言っている?売ってきたのは向こうだ。
ならば速やかに始末するのが戦術的に最も理に叶っている。
心配しなくとも嬲るような悪趣味な真似はしない。
一撃で仕留めてやるから。」
「だー!そうじゃねえ!そんな心配はしてねぇ!
頼む!借りとかそんなのほんとに全くねーから!
ギルドにやらせてくれ!」
「やれやれ、そこまで言うならしょうがない。
あまり気乗りはせんが、いいだろう、乗ってやる。」
「くそ・・・なんで俺がこんな目に・・・」
|悲壮感を滲ませて嘆くヨーゼフを百々目鬼は変わらずキラキラした瞳で見つめていた。
(思ったより簡単に丸め込めて拍子抜けしましたが、大丈夫でしょうか。)
(どうだろうな?ヨーゼフは少々ひとが良すぎるとは思うが。)
一行がヨーゼフで遊んでいると、ゆっくりと馬車が止まる。
ヨーゼフ、伊織、百々目鬼、覚の順に馬車を降りる。
目の前には重厚な歴史を感じさせる武骨なレンガ造りの建物が鎮座していた。
「領都のギルドともなると建物に重みを感じるな。」
「まあ、100年200年じゃ利かない歴史があるからな。」
周囲には冒険者と思われる多くの人々が屯している。
ある者はその背丈ほどの両手剣を背中に背負っている。
またある者はエメラルドのような宝石が乗った杖を抱えている。
三々五々が戦闘を生業としている空気はなかなかの熱を帯びていた。
いかにも冒険者然とした出で立ちの者達を伊織は興味深く観察していた。
そんな中を小柄な女性が颯爽とこちらへと歩いてくる。
肩まで伸びた黄金に輝く髪と尖った耳。
もしかしたらあれがエルフなのかもしれない。
進路を譲ろうと伊織が動こうとしたその時、少女が口を開いた。
「冒険者ギルド、アリストロメリア支部へようこそ。当支部を預かるエレオノーレと申します。我々は貴殿方を歓迎します。」
柔らかく微笑み、軽く腰を折る姿は額縁に入れて飾ると室内を華やかにしてくれることだろう。
その声を聞いた周囲の面々が彼女に視線を集めると空気が緊迫し、ざわついていた音がピタリと止まる。
やってくれる。
それ伊織の彼女に対して抱いた最初の印象だった。
ほんの10秒ほどで場を支配し、伊織をこの場に招いたという既成事実を白日の元に晒してみせた。
なかなかどうして強かだ。
当然、覚もその流れを敏感に察知しており、舌打ちを鳴らすよりも先に敬愛する主のためにその空気をも利用する心積もりへと即座に切り替えた。
このときばかりはヨーゼフを観察していた百々目鬼もカチリとスイッチが切り替わる。
エレオノーレを見つめる伊織の左前方へ覚が、右前方へ百々目鬼が歩み出る。
普段は後方に控える彼女達にはあまり見られない行動だった。
覚と百々目鬼は緩やかにその妖気を解放する。
覚眼帯の内の双眸が紅く輝き、知覚範囲内のあらゆる事象に対し全力で解析をはじめた。
覚はExスキル『完全空間解析』により範囲内の対象に対して様々な要素を回復させることができる。
それは裏を返せば様々な要素を効率よく破壊できるということでもある。
『モイラ』に招聘された当初はレベル1だったその能力もレベル4へと上昇し、|範囲内全ての対象に同時に《・・・・・・・・・・・・》満足のいく効果を発揮できる。
覚はそんな凶悪な能力を、あとは引き金を引けば発動する状態で待機させた。
はたから見る分には変化の乏しい覚対し、百々目鬼の反応は劇的に過ぎた。
薄く柔らかいクリーム色の細い髪の毛が、まるで生きているかのようにゆるやかに舞うと、それまで隠れていた黄金の双眸が絢爛に、不吉に輝く。
すでに場は|制圧した。
あとは百々目鬼が敬愛する主が一言発すれば全てが終わる。
「ご丁寧な挨拶痛み入ります。こちらにおわすは裏関東関八州管領、夜行家第九十八代当主夜行彩葉様が実弟にして全権名代を務めております夜行伊織様であらせられます。お見知りおきを。」
エレオノーレの華のある礼に比して覚の礼は慇懃にして無礼だった。
目には目を挑発には挑発を。
これ以上、主を晒し上げるような真似をするならば相応の報いを覚悟せよという無言の恫喝だった。
伊織は全く動きを見せることなくただ静かにそこに在った。
現在の主役は前に出た二人であって、自分は黒子だ。
自らの前に出た二人をいざというときに守る。
その一点に神経を極限まで集中させつつ、エルフの少女の次の動きを待った。
ヨーゼフは比喩的な意味ではなく、今にも気絶しそうだった。
己の直感系の異能により過呼吸を起こしかけていたのだ。
伊織達を取り巻く冒険者達中で探知に優れるものは一様に顔色を悪くしており、嘔吐する者や、腰を抜かす者、震えて蹲る者まで出始めている。
これには探知能力のない者も様々な反応を示し始める。
色をなくして何事かと慌てる者、場を支配している2人を注意深く観察する者、腰を落として離脱を図ろうとする者。
伊織はこの状況をどう収集するのか興味深くエレオノーレを見つめていた。
伊織自身に何かしら行動するつもりはさらさらない。
百々目鬼が自己判断でトリガーを引いてしまったとしても眉ひとつ動かさないだろう。
今の自分がやるべきことは部下を絶対的に信頼し、その結果を受け入れるだけのことだから。
それが百鬼夜行と共に在る伊織の、夜行の矜持だった。
覚と百々目鬼が演出した状況による緊張がピークに達し、暴発と恐慌の宴が始まろうかというその刹那。
パーン!
エレオノーレが両手を打ち付け、場の空気を霧散させる。
「このような場で立ち話をさせるわけにも参りません。どうぞこちらへお越しください。」
大した胆力だ。
伊織は彼女への評価をひとつ上方修正しつつ、無言で後に続いた。
覚と百々目鬼もこの結果を受け入れたのだろう。
粛々と伊織の後ろに張り付いた。
やがて通されたのは屋外の訓練場のような施設だった。
内外を隔離するように目張りされているのは予め備えていたからかもしれない。
「前哨戦は済みましたし、次は実際にその腕を見せていただきます。準備はよろしいですか?
当主代理殿?」
「俺の国には『常在戦場』というイカれた言葉がある。それは寝ていようが、飯を食っていようが関係なくそこは戦場であるということだ。」
「なるほど、あなたの国は修羅の国ですのね。」
「文字通りな。」
伊織が言い終えると同時に氷の弾丸が肩に向けて飛来する。
どうやら殺す気はないようだ、そう考えながらもするりと回避する。
槍にするか、妖術にするか、それとも魔法にするか。
伊織は自身の実力で扱えるものであればあらゆる事象を再現できる。
伊織が選択したのは『学習』だった。
エレオノーレの右斜め後方45°から先程の氷の弾丸を模倣したものを射出する。
彼女は即座に反応して氷の弾丸で迎撃し、伊織が放った氷の弾丸を見事に粉砕した。
伊織は彼女の卓越した技術に舌を巻くと同時に内心で称賛を送る。
(凄まじいな。魔法戦では勝てる気がせん。だがまあ、それでこそだ。)
彼女の攻撃は多彩で無駄が少なかった。
突風で体を崩した所に最速の氷の弾丸を四方から集弾する。
いつの間にか設置した魔方陣で地面を沼に変えて沼ごと凍りつかせる。
(なるほど。まずは足止めして確実に当てる、か。
だが速度を優先するあまり火力は低い。
被弾覚悟でごり押してもいいが今回のテーマには添わんな。
徹底的に回避して手札を丸裸にさせて貰うぞ。)
淡々と攻撃を続けるエレオノーレだが、内心は焦っていた。
突風で体を崩せたかと思えば瞬きした瞬間にはそこにはいない。
時折伊織が見せるコマ送りのような動きに翻弄されていた。
伊織が行っていたのは『鞍馬飛天流』における基本技能『兎歩』と『瞬歩』を組み合わせた非常に繊細かつ高度な動きだった。
的を絞らせないという意味では非常に効果的だ。
こうなると点による狙撃は諦めて面による制圧に切り替えるしかない。
だが伊織の目が気になって仕方がない。
虫籠に閉じ込められた自分を観察するようなあの目が。
「ちっ、仕方ないわね。」
エレオノーレの呟きに彼女が切り札を切ってくることを悟る。
「建物ごと消し飛ばす位でもなければ死にはせん。存分に試されよ。」
「私が試験を受けている気分になってきましたわ。じゃ、遠慮なく。」
彼女の魔力の高まりを察知する。
彼女の体内を流れる魔力はぐるぐると回りながら右手に握られた杖へと集約される。
恐らくは何かしらの術式かそれに類するものが仕込まれているのだろう。
彼女は氷、風、次いで土を多用していたがその情報は一旦脇に避けておくべきかもしれない。
「火は火に 水は水に 土は土に 風は風に」
彼女が詠唱を始めると杖の魔力が大地に注がれる。
この時点で伊織はその魔法が広範囲を制圧する術式であると看破した。
「《我、夜行の血を以て『月読命』に畏み畏み願い奉る者なり》
《神意ありてこそ人成るは 人ありての神になり》」
呪術による対抗術式で迎撃すべく、真言に指を掛ける。
「大いなる精霊よ その力を以て 地に蒔き 地に満ち 地を統べよ」
伊織が初めて配下に加え、『妖牧場』に送ったのが『水精』だった。
それを遥かに強力にしたような存在が伊織の前後左右を囲い込むようにに顕現した。
伊織が後に知ることになる火、水、風、土それぞれの中位精霊と呼ばれるものだった。
普通は精霊を視認することはできない。
だが伊織の異能『精霊視』がそれを可能にしていた。
目の前をゆらゆらと漂う精霊は自我を持っているように見える。
じっくりとそれぞれを観察したい所ではあるが、精霊の魔力が高まりつつある。
残念ながらあまり時間がないようだ。
そしてこれは今の自分には模倣できないと察し、少々残念ではあるが、早々にケリつけることを選択する。
相手の発動を待つ義理もない。
だがこの瞬間、伊織は違和感を感じた。
すでに発動予定の呪術は決まっている。
その呪術が歓喜の声を上げている、そんな馬鹿馬鹿しい違和感だ。
だが術式を組み上げていくにつれて違和感はやがて確信に変わる。
これは『月読命』による歓喜の唄だ。
気づいた瞬間、無意識のうちに、月読命の言葉をを紡いだ。
「ここに魔力を司る『月読』の名に於いて勅を与える。」
《還れ》」
瞬間、精霊達は断末魔すら上げることなく、一瞬で掻き消えた。
「は?」
エレオノーレがぽかんと口を開けて伊織を凝視している。
「はぁ!?何をしたの?」
「祓った?」
「は?そんな一瞬で?なんで疑問系なのよ。中位精霊なのよ?」
「いや、最後はちょっとな。ズルをしたか?だが俺のせいでもないしな。」
伊織としてはあれは自身で為したという気はしなかった。
あれは『月読命』が降りたのだろうと伊織は理解していた。
月読が『魔力』を司る神であること。
それを伊織が知ったこと。
それが月読の歓喜を呼んだのではないかと推察した。
「あれと契約するのにどれだけ苦労したと思ってるのよ!」
「うん?精霊は『一回休み』するだけではないのか?」
「そんなふざけた道理がある訳ないでしょ!」
真っ向からその道理を否定された伊織の忠実な従者達は微妙な顔をしている。
「となると消滅したのか?それは悪いことをしたな。」
「まあ、しょうがないのよ。それ自体はね、自業自得なのよ。
でも感情が納得しないことぐらいあるでしょ!」
それこそ感情が極めて鈍くなってしまった伊織には理解し難いものだ。
「悪いが俺は感情がほぼ無くなってしまってだな。正直、よくわからん。
だが、事前に知っていればアレをエレオノーレ殿にぶつけて昏倒させたんだが。」
「・・・それはそれで嫌ね。ま、いいわ。文句無しに合格よ。」
「そうか、承知した。」
「それじゃ、あとは詰めるだけだからとっとと済ませましょ。」
一行はギルドマスター、すなわちエレオノーレの執務室へと連れていかれた。
______
ちゃむだよ? >_(:3」∠)_
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄




