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俺の実力

「ほらここなら問題ないだろう?」

「もちろん、はやく始めようぜ」


こっちははやくぶちのめしたくてウズウズしてるんだ。


「じゃあ私が合図するねー」

「開始!」

「うおおおい!」


ポケットからアサルトライフルを取り出す。

牽制として数十発撃ち込むが物理防壁によって全て防がれてしまう。

直ぐにポケットにしまい新たにロケットランチャーを取り出す。


「どーん!」


恐らく当たってはいるが防壁で防がれてるな。

黒煙が立ち込める中、霊刀をポケットから出し先程ソノのいた方向に走り出す。

フッと風が黒煙を払い、ソノと俺の姿が露わになる。

やはりソノは全身を防壁で覆っていて傷一つ付いていない。

刀を持っていると気付いたソノは先程と同じように防壁を前方に出す。


「その程度読めんだよ」


この霊刀は物理防壁には阻まれない特殊な力で作ってもらった刀だ。

防壁をすり抜けソノに当たると思った瞬間、ソノは飛び退いた。


「霊力で作った刀か。確かにそれなら物理防壁を越えられるな」

「まあ二回目は芸がないからこっちな」


霊刀を消して今度はサブマシンガンを出す。

そして弾には霊力が込められたものを使用している。

ひとまずマガジン一つ分放ってみる。

まあ知ってはいたがソノは立っていた。


「ケッ、超常防壁も張れるのかよ」

「なんなら2枚同時に張れるぞ?」


挑発的な笑みで防壁を二枚重ねてくる。

諦めてサブマシンガンを消して大太刀を顕現させる。

こんなものあまり使わないが使えるものはなんでも使ってやろう。


「隙が大きそうな武器だな。そろそろ私も攻撃するぞ」


何処からか現れた数百匹のハトがこちらを覗いている。

大太刀を腰に差し、再度アサルトライフルをポケットから出してハトを消し飛ばす。


「ほら行っておいで」


残った八十匹弱のハトがこちらを目掛けて飛んでくる。


「しゃらくせぇな!」


ポケットから札を出し結界を張る。

コツン、とハトの嘴が当たった瞬間結界は破られた。

もう1枚結界を張り、ポケットから出したロケットランチャーを放つ。

結界が割れ、自身も吹き飛ばされたがなんとかハトは全滅させることに成功した。


「ハトならまだまだ出せるぞ」

「やってられっかよ······」


アサルトライフルをポケットに仕舞い、大太刀を抜く。

構えるは脇構え。

そしてポケットから浮遊する腕を複数出し、持っている全ての武器を握らせる。

スゥーッと息を吸って撃て、と叫ぶ。

ロケットランチャーがソノに当たった瞬間に走り出す。

ソノは防壁を張って腕から放たれる銃撃を防いでいる。

そこに大太刀を振り上げて飛びかかる。

防壁に当たった大太刀は甲高い音を上げて防壁と拮抗する。

パリンとガラスが砕けるような音がして目の前の防壁が割れる。

ソノの頭上に刀身が振りかざされる。

そのままソノの身体を斬り裂くはずだった大太刀はすんでのところで空中で弾かれた。


「さっき言っただろう?2枚同時に張れると」

「くっ······」


がら空きの鳩尾にソノの拳がめり込む。

肺の中の空気が全て吐き出させられ、崩れ落ちる。

そしてソノが追い討ちとして重い蹴りを見舞わせてくる。


「こう見えて物理もいけるんだー。······あっ」

「はい終わりー」

「イルゥゥゥ!」


地面に横たわっていると終了の合図が聞こえた。

······あとで弾を補充しにかないといけないかな。

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