ドッペルゲンガー事変
タイタンの死体が清掃され完全に無くなった2週間後、この街ではもう1人の自分が突如発生する災害に見舞われた。
「「おはようございまーす」」
「おはようレルA、レルB」
「んー、やっぱりさぁ、名前付けてあげようよ。AとBじゃわかりずらいじゃん?」
「どっちに名前を付けるつもりよ」
「あっそっか」
2日前、この街の生命体の半数が2人に増えた。まあ普段から街の角度が変わったり、巨大生物が発生したりする街だ。住人も特に気にせず平和な日々が続くと思われたが、1つ重大な問題が発生した。
それは大型人種が自分自身と喧嘩を始めた事だった。かく言う俺も朝起きたら隣に自分がいた被災者だ。被災者同士話がわかると思って近付こうしたが、やはり大型人種である。拳1つ振るう度に突風が巻き起こり、蹴り1つで地区が半壊する。一番小さい25メートル級でも気が立っていてまともに話が出来ない。
「「もう別にAでもBでも何でもいいですよ」」
「そっかぁ。面白い名前考えようと思ったのに······」
大型人種は自分と拮抗した実力の相手が少ない。そのためこの機会を逃さまいと今回の災害に命をかける輩も多いらしい。こちらとしては迷惑な限りだ。
「「たのも〜!今回はいつもの倍連れてきたぞ。これでちょうど半分だな!」」
「52人な。適当に座っとけ」
「「ほーい」」
ソノさんがカウンターに座り、部下達も空いている席に座っていく。ラーメンを作っている間、何度も大きな揺れが来て身体が宙に浮くがこの2日間で慣れてしまった。じきに大型人種も本物か偽物か、どちらかが生き残りこの振動も無くなるのだろう。そんなことを考えていると、ふと自分はどうやって区別されるのだろうと思ってしまったがまあなんとかなるだろう。
「おい、レルAレルB、このラーメン運べ!」
「「はーい」」
しばらくは作業効率2倍を楽しむとしましょうか。
お久しぶりです。
羊木なさです。
投稿期間が空いちゃってすみません。
ここ数週間は頑張って投稿したいと思いますのでどうか見守っていてください。
以上、羊木なさでした。
来週会えたらいいですね。