タイタン討伐とその処理
竹林さんによって首を切り落とされたタイタンは前方へ倒れて行き、小さい山を3つほど消し飛ばして落ち着いた。
「よし、これで隣町でかけられていた賞金はうちの店のものだな」
「これでお店直せますね」
「そういえばこの死体ってどうするのかなあ?」
「あー、なんかそういうのに特化した処理隊が来るだろ」
竹林さんの予想通り、よく見るグールの人たちや肉食の浮浪者達がゾロゾロと集まってきた。基本的にはこういうクラスK災害レベルは公共事業として扱われるのだが、今回は竹林さんが1人で討伐してしまったのと、今みたいに自営業の解体屋が来る前に一般の生き物が処理を始めてしまったのでどこかの大企業が名乗りをあげるのだろう。そんなどうでもいいことを考えているとなんだか地位が高そうな悪魔が来て竹林さんと話している。5分程話したかと思うと竹林さんは契約書にサインをし始めた。
「はい、これでOKです。お店の修理もこちらでやらせて頂きますので、明日の朝には元の状態に戻っていると思います」
「じゃあよろしく頼むぞ」
悪魔がフィンガースナップをするとタイタンは渦となって悪魔の手元へと凝縮され、そして最終的には小さな正方形へとなった。
「それでは今後ともご贔屓に」
「ああ、今度はうちのラーメンを食べに来てくれよな」
悪魔は飛び去っていき、タイタンの左足だけが何故か残されたのだった。
次の日、まるで何事も無かったかのように店は直っており、ソノさんなどのお客さんも昨日は家でタイタンのライブを見ていたなどと平和を享受していた。
「そういえばあの悪魔の方とどんな契約したんですか?」
「あ!私もそれ気になる」
「ん?あれか?アイツら死体が欲しいって言うからその代わりに店を直されたんだよ」
「あの左足はどうして残したんです?」
「グール達が可哀想だろ、あそこまで来たのに何も食えないなんて」
まあ確かにそうか。イルさんはお客さんにいつものようにラーメンを出している。嗅ぎなれたラーメンの香りが何故か今日は鼻に残った。
投稿遅れて申し訳ないです。
言い訳ですけど予約忘れてました。
次はなるべく間に合わせます。
羊木なさでした。
また来週会いましょう。
多分次は九十九です。