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妖精の価値観
妖精は、とても律儀だ。
金貨一枚の借りがあれば、金貨一枚の祝福で返す。
ただ、人間と妖精では、価値観が違う。
人間にとっては、水一杯が、妖精にとっては、水滴一粒だったりする。
人間にとっては、お皿一杯のミルクが、妖精にとっては、お鍋一杯のミルクだったりする。
だから、気を付けないといけない。
妖精憑きの人間は、人間の価値観で、妖精に願ってはいけない。
人間にとっては、ちょっとした願いも、妖精にとっては、大きな願いになってしまう。
人間にとっては、おおきな願いも、妖精にとっては、ちょっとした願いになってしまう。




