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愚者たちの行進  作者: 春香秋灯
図書館の聖女
32/67

見世物小屋

 体がかけた人が檻の中に閉じ込められていた。

 生まれつき、目がない人。

 生まれつき、両手がない人。

 生まれつき、片足がない人。


 みんな、人なのに、服を着せてもらえない。

 可哀想、と誰かがいった。

 可哀想、と服を投げ入れた。



 お客さん、困ります、と店の人がいう。

 この人たちは、人ではありません。

 人の形をしているだけですよ。

 手を出したら、嚙まれますよ。



 どう見ても、人のはずなのに、と思って話しかけてみた。

 しかし、その人たちはみな、舌が斬られて、しゃべれなかった。

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