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彼女が作る僕との変な日常  作者: hlnqo
一章
8/15

約束と僕

彼女にからかわれてから少し経った。

僕はいつものように花見の独り言に付き合わされていた。


「でさぁ、担任の福谷が急にノートを回収して点検するって言うんだよぉ。おかしいと思わない?

ってゆうかうざすぎない?」


そんな愚痴をかれこれに十分は聞いている公園のベンチに座ってただ一人ずっとしゃべっているため

時折「こいつ大丈夫か?」と思ってしまう


「ってゆうか相崎そろそろ私の話に首を突っ込んできてよ。一人だと寂しいし恥ずかしい」


「なんでだよ、ずっと一人で話していたのは誰だ?なんで今そんなことを言う?」


「なんとなく悲しくなった」


「都合のいい奴め」そう言って話は聞いてあげているものの現状はさっきと変わりないものになってしまう

それに気づいた花見は


「ちょっと?さっきみたいな感じになってるから相槌でも何でもいいからなんかして」


そういわれたので僕は相槌を行い始めた、相槌といってもただ単に返事をしているだけ

つまり聞き流しているということになる

花見の話はとても長く長ければ一時間は超える。一人でこんなに話すんだすごいやつだと思う


「ってゆうかさいつになったら私との付き合いを考えてくれるの?」


急に話題を変えた花見がこっちをじっと見てくる


「だから僕には恋愛なんて興味がないだから付き合うなんてこともないだろう」


「そう断言しているけどいつかは付き合ってもらうからねそれも私のことを好きになってもらってから」


「その言葉は心の片隅に残しておく」


花見と恋に落ちるなんて考えもしないことなのでもしかしたらのことも考えて一応

覚えておこうと思った


「相崎今日の配信は見てくれるの?」


「見ない」


「なんで?私が見てって言ったときはいつも見てくれてるんでしょ?」


一回目は見ろと言われ見て花見に指定されたコメントを送って証明したが、、二回目は見ろと言われたものの僕が見たっという証拠がない。なんで見たってことがわかるんだ?


「なんでそう思った?」


「絶対見てるよなって思いながら配信してたから。ってゆうか相崎って約束を破れない人でしょ」


「・・・」


黙り込んでしまった。そうだ僕は約束を破れないというか断れない人だ

急に約束をされて断れないまま時が過ぎ約束を破ろうともできないいわば

操り人形にもできるという男だ


「もし仮にそうだとしてもどうなんだ?」


「え?今日の配信を見て!っていえばまた見てもらえるなって思ってる」


「でどうするんだ?今から逃げる準備をする」


「どうするって?」


ぴゅー僕はその場から逃げ去った。約束をされないうちに

僕は約束を断れない破れないとは言ったが逃げるという手段を持ち合わせているため

約束を言われずに逃げることはできる。なので今日の配信は見なくてもいいってことだ

少し罪悪感があるこの行為だが、自分からしたら自分の時間を作るための行為なので何とも思わない


「え?ちょっと相崎-、なんでにげるの~?」


そういった彼女はすこし悲しそうな顔をしていたような気がした

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