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彼女が作る僕との変な日常  作者: hlnqo
一章
14/15

彼女の顔

あのとてつもなかく長かった文化祭の出し物の話し合いに終わりが見えてきた

黒板には喫茶店やらお化け屋敷やらとにかくいろいろ書かれていた

僕からしたら文化祭の出し物なんて興味ないしなんでもいいのだがそれは陰キャが考えることには変わりない

陽キャからしたら文化祭は重要な日でもあるみたい、多分

まあみんな必死に考えているから重要な日なんじゃないかなと思う

そして相変わらず僕は外を眺める作業、って目の前に花見がいるから集中ができん

僕の顔をチラチラ見てはにやにやしているため僕の顔に何かついているのか?と思う

かれこれ1時間は経過している。なんでこんなに文化祭の出し物を決めるのに時間がかかるんだ?

文化祭の出し物なんて適当に喫茶店とかにすればいいのにクラスの人々がわいわい話をつなげていって盛り上がってしまっている。でもそれが終わりそうになっていることに僕は感動している


「長かった」


つい言葉に出てしまうほど長かった


「そうね、さっさときめてしまえばいいのにね」


花見がそう答えた

案外花見と僕は考えることが同じようなことだったらしい、多分

花見はそういってわいわい話している陽キャたちのほうを見てなんとなく切ない顔をしていた

気になることだったが聞く勇気がない、というか聞く意味がないと思ったので聞かなかった


「ようやく帰れるね」


「ああ」


「あれ?何だかうれしいような感じの声じゃないね」


「疲れた」


「あら、そんなに動いてないのに」


「動いてなくても疲れるときは疲れる」


「へぇ」


そうして家に帰る道のりをある行っていった


「ただいま」


そういったものの家になかには誰もいない

叔父は僕よりも帰ってくるのが遅いため叔父が帰ってくるまでの間

僕はただ一人で過ごしていた。一人だからと言って退屈ではないやるべきことはあるから

やることはというとまず基本のご飯づくりそして洗濯物などの家事全般、これは絶対だ

そして、僕が将来仕事としたいと思っているイラストを描くことを一人でやっている

ただ一人で、というか一人でやったほうが集中できるし邪魔がないのでやりやすい


「あ」


パッと見たニュース番組で


『速報です。愛知県名古屋市の住宅で火事がありました。消防などが駆け付け現在も消火活動が進められており住人一人が自力で脱出、ほかに住人がいる模様です」


「近くじゃん」


そうしてベランダに出て空を見てみると真っ黒な煙を上げ、その下には真っ赤に火に染まっている建物があった


結構近くだったので野次馬たちが火の方向に走っている

今思ったが野次馬って死にに行っているのと同じだよな

そうやってくだらないことを考えながら作業に戻った

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