日常への進歩?
「vtubetやめてもいい?」
そう彼女が言ってからの次の日
学校へ続く道をゆらゆらと歩いているととてつもない速さでこちらに向かってくる人影があった
その速さは恐怖を感じるほどでもあり、逃げたくなった
「あぁぁぁいぃぃぃざぁぁぁぁきぃぃぃ!」
「朝からうるさいな」
朝からこんな大声で話さなくてもいいのになと思っているとすぐ隣まで来ていた
驚いて体がびくっとなった
「何に驚いてるの?」
「いや、何でもない」
「まあいいや、昨日の話覚えてる?」
「・・・あ!あれね」
「なんでわすれてたのかなぁ」
隣から圧を感じる
なんだろうあったことはないけど隣に鬼でもいるのか?それとも百獣の王ライオンか?
それほどの圧が隣から突き刺さっている。僕の体にプレッシャーという文字が突き刺さっていないか
心配になった。いまだ僕の左半身がぞくぞくしてる。
「ということでvtuberはやめて青春を楽しむことにしたからこれからもよろしくね」
「はいはい」
「なんでそんなに興味がないのかわからない」
「興味がないじゃない興味のきょの字も出てこないぐらいだ」
「ああそう、それでも覚悟してよね」
「なにに?」
「ああもう、なんでこんなに話が通じないのかな?」
むしゃくしゃしたのか花見は髪の毛をくしゃくしゃにしていた
まあこんなことも僕には全く関係のないことだ僕が気にするほどのことではない
「あ!そうだ今日の放課後一緒にカフェに行かない?」
「なんで?」
「行ってみたいところなの別の意味もあるけど」
「なんだ?行ってみたいのなら一人で行けばいいじゃないか」
「別の理由もあるって言ったでしょとりあえず今日の放課後一緒に行きましょ」
「はぁ」
「なに?なんか文句があるの?」
「すみませんありません」
脅され方がなんだか昭和な感じがしたが昭和がどんな風だったか知らないのでとりあえず素直に謝っておいた
「何急に敬語?」
「いいえなんでもありません」
「だからなんで?」
「なんでもないです」
「話が続かない・・・」
話を切るためにそういうことをしていることに気づかない花見を見るのはとてもいい気分だった
学校が近づいてきて僕たちは離れて歩き始めた
学校内ではかかわっているところを他の人に見られたくないらしくいつもこんな感じで
学校が近づくと離れる行動に出る
「なにをしたいんだ?」そう小声で独り言のように言い放ったら花見がすごいこっちを見て
にやにやしていた。聞こえていたんだ
やけに耳がいいなと思いながら教室へと入っていった。




