第二の人生
鎧の隙間から器用に食べるミヤビを横目に飯を食べる
「ルイスさんてどんな方なんでしょうね」
「うーん、古い呪いに詳しいってことはけっこうなジジイかもな」
「たしかに、その線は合ってるかもしれませんね」
「ふぅー、ご馳走様です」
「ご馳走様」
「じゃあサクッと行って呪いを解いてもらおーぜ」
村の北口から出てるサンルイ岳へ続く道に入る。
「ウィルさん魔法は?」
「この先何があるかわからないから魔力は温存する」
「馬を借りたからこれに乗っていくぞ」
2人は馬に乗ってふもとを目指した。
しばらくすると小屋が見えて来た。
「着きましたね」
「そうみたいだな」
小屋の表札にルイスと書かれている
コンコン!「すみませーん!冒険者のウィルって者ですが、古い呪いを解いてほしいんですけど」
ガチャと小屋の扉が開く
「これ入っていいの?」
「ウィルさん、先お願いします」
「いや、ここはAランクのミヤビさんからで」
「パーティリーダーのウィルさんからでしょ」
開いた扉の前でわちゃわちゃしていると
「早く入ってこい!」
小屋の中から声がした。
2人は恐る恐る入って行くとそこには赤い髪の小さい女の子が居た。
(何か懐かしい感じがするな)
「今お前ら子供かよって思ったろ」
2人全力で首を横に振る
「まぁいいや、でそこの鎧の子だろ呪いを解いて欲しいのは」
「はい!」
「名前は?」
「ミヤビと申します!」
「ミヤビか、良い名前だな」
「お前は?」
「俺はウィル・シールだウィルって呼んでくれ」
「その前にルイス、お前どこかであ」
「解けるね、その呪い」
話しを遮るように会話を続けるルイス
「ウィル、ミヤビを少し借りるよ、あんたたち冒険者だろ?、ウィルには山に住んでいる魔獣を倒して来て欲しい」
「魔獣!?」
「しかも『伝説級』さ」
説明しよう!魔獣でもクラスがありCからAと分類がある。それよりも強い魔獣は伝説級とクラス分けされている。
「あんたなら簡単にこなせるはずだ」
ミヤビが食って掛かる
「ウィルさんはBクラスの冒険者です!伝説級ともなるとAクラスのパーティでトントンぐらいです」
「それを1人でなんて、私も行きます!」
「お前は呪いを解くんだろ、大丈夫ウィルならこなせるよ」
「ミヤビ、待っててくれ、直ぐに帰ってくるさ」
「私、信じてますから」
「ルイス、場所は?」
「魔獣ならこの山の中腹あたりにいる。魔力を解放すればそっちから寄ってくるぞ」
「じゃ行ってくる!」
ウィルは勢いよく小屋を出て行った。