第二の人生
そして次の日
ミヤビが鎧をカシャガシャとさせながら早く行こうと急かして来た。
しかしそのカシャガシャも一瞬で地に落ちることになる。
「ミヤビ、昨日思ったんだが、その鎧じゃあ受けられないんじゃないか?」
ミヤビが膝から崩れ落ちた。
(すげー落ち込んだな)
「ミヤビ!気を落とすな!ギルドならどうにかなるかもしれんぞ!とりあえず行ってみよう!」
う、う〜と唸り声を上げ重くなった足取りでギルドに向かった。
「受付のお姉さん、あの顔とか分からなくても冒険者になれる?」
「はい!問題ありません!」
「無いのかよ!」
「この水晶との契約により登録されますので顔とか見た目はあまり関係ありません」
「へぇー、よかったなミヤビ!」
「よかったです〜」と鎧をガシャガシャ揺らせて喜んでいた」
「ほいじゃ、行っておいで」
「はい!」
それから数時間後
ガシャガシャと聞き慣れた音が帰ってきた。
「ウィルさん!終わりました〜!」
「お疲れ様、んでランクはどうだった?」
「Aランクです!」
「はぁ?まじ?」
「マジです!ちなみにウィルさんは何ランクなんですか?」
「びー」
「Bランク?」
「なんかすみません」
「謝るなよ!」
「大丈夫ですよ!ウィルさんがBランクでもパーティは組みますから!」
「いや、慰めになってねーから」
「聞き忘れたけどなんで冒険者になりたいんだ?」
「親を見返してやりたいっていうのともう一つ」
「もう一つ?」
「伝説の宝具『イラの首飾り』これを探してます」
「宝具?」
「知らないんですか?宝具というのはあるものには力をまたあるものには名誉や富を一つ持っているだけでその一族は繁栄し歴史に名を刻む」
「そんなに凄いのか」
「はい、ただ出回ってる情報はデマが多く入手自体が困難な物です、なんならウワサだけで本当はそんなの無いんじゃないかって言う人もいます」
「そんなあるかもわからないような物を探すのか?」
「それがですね、可能性はゼロでは無いんですよ」
「迷宮か?」
「流石Bランク!」
「もういいだろ!」
「察しの通り迷宮の攻略の果てにあるんじゃないかと私は思っています」
「なので迷宮攻略できるよう強くなりたいです」
「ウィルさんはどうして冒険者に?」
「前の仕事の区切りが着いて紹介されて冒険者になった」
「俺の冒険者としての目標は最強を目指す。つまりトップになることかな」
「前の仕事は特に最強目指すとか、自分の為にどうかするとかそういうの無かったし」
「最強ですか、良いと思います!いずれは迷宮も攻略する最強パーティにのるですから!」
「そうだな!よし!目指そう!最強のパーティを!」