第二の人生
そして今俺は街の冒険者ギルドに来ている。
「あの〜、冒険者になりたいんですけど」
受付の姉さんに尋ねる
「はい!冒険者登録ですね?こちらの用紙に必要事項を記入後、簡単な試験を受けて貰います。」
「簡単な試験?」
「ランク分けをする為の試験なので合否には関係ありません」
(下手に本気出して注目されるのも面倒だから適当に流すか)
用紙の内容は魔法が使えるか使えないとか、特技は何なのかとか簡単な物だった。
そして用紙を渡してテスト会場へ行った。
テストは至ったシンプルだった。俺は魔法を使えたので魔法を使って見せたり後は体力テストだったり。
なんなら最後の筆記が一番難しかった。
試験が終わった
「では、結果出るまで待ち合い室で待っていて下さい」
(どのランクからスタートとなんだろうな)
(なんか、ドキドキする)
「結果が出ました、ウィル様のランクはBランクです」
「ビー?それってどれくらいなの?」
「普通ですね、最低がCランクなので」
「最高は?」
「Aランクです」
「本当に普通だった」
「最後にこの水晶に手をかざして登録完了です」
「オッケー」
「では、良き冒険者ライフを」
(よし、いっちょ最強を目指してみますか)
(日銭を稼ぐを為に依頼を受けよう今日生きる金もないからな)
Bランクのクエストボードには大小様々な依頼が張り出されていた。
『魔獣討伐依頼』『貴族の護衛』『草むしり』
『月下草の採取』『ビックスの卵』
などなどいろんなクエストが張り出されていた。
(報酬が高いのはどれもパーティ推奨だな)
(俺は1人だからこの中でできるのは採取依頼ぐらいか)
選んだクエストは、『月下草の採取』
(これならクリアできそう)
場所はこの街から離れた森
(魔法でなら5分もしないで着けるな)
ウィルは自身に浮遊の魔法掛け街を勢い良く飛び出して行った。
そして森へ到着。
(主に日の当る開けた場所に生えてるらしい)
10分ぐらい歩いていると、目的の物は直ぐ目の前に現れた。
(ラッキー!意外に簡単じゃん!)
気分良く採取していると。突然、何かにぶつかった
どおん!
突き飛ばされるウィル
「イテテ‥‥‥」
目を開けるとそこには、ガチガチの鎧を着た人がいた
「誰だおまえ?」
ウィルは身構える。
すると鎧は「助けて!」とウィルの方に駆け寄った
すると後ろの方から何か近づいてくるのがわかる。
(かなり面倒なことに巻き込まれたな、でも仕方ない助けてやるか)
鎧に透明化の魔法掛ける、
その何かは軍隊だった。1人の兵隊がウィルの方に近づいてきて尋ねて来た
「ここにこんな鎧を来たやつを見かけなかったか?」
「いや、見てないねそいつがどうしたんだ?」
「見てないらいいんだ。」
案外あっさり帰っていった。
透明化の魔法を解除して事情を聞くことに。
「ありがとうございます!」
「おう!なんだ今の?てか鎧取れよ」
「あ、すみません!でもこれ取れないんですよ」
そんな訳あるか!とウィルが手で兜を取ろうとすると
バッチっと火花が散った。
『「呪い」か』
「はい、この鎧は高い防御力と引き換えに脱げなくなる鎧です」
「なんでこんなの着たんだよ」
「成り行きです」
「成り行きって、まぁいいや」
「名前は?」
「私の名前はミヤビです」
「ミヤビか、俺はウィル・シール。ウィルって呼んで」
「はい!」