第八十五話 ガイアスが頑張る!?①
拙い文章、人物、状況情報など色々欠けてると思いますが、よろしくお願いします!
オリハルコンスライムキングを倒したリュウたちはウルスの率いる蜥蜴族使節団にスライム出現の経緯を説明した。
「つまり妨害勢力が多数のスライムを引き寄せたであるとな。」
ウルスがそう言うとコクッと頷くリーゼ。
荒くれ巨漢三人が蜥蜴族を皆殺しという物騒な発言したのは秘密にしてある。それがジランド王国の総意であると思わせたくないためだ。
「ますます我輩たち蜥蜴族の保護を強く求めねばならないとわかったである。」
「お父様なら親衛隊を貸し出してくれると思うわ。」
リーゼの言葉に安心するウルスたち蜥蜴族使節団。
「カインズに献上するオリハルコンとミスリルの数箱をリュウ殿にお願いしたい!!」
オリハルコンスライムキングが爆散したときに散らばったオリハルコンとミスリルの鉱石を拾い集めていたのだ。
「あぁ。」
リュウは自身の口に収納魔法を出し、オリハルコンとミスリルの入った数箱をあたかも食うかのように収納した。リュウの行動にウルスたち蜥蜴族使節団が驚いた。
「さぁ、行きましょう。道中は私たちが護衛するわ。」
リュウたちはウルスの率いる蜥蜴使節団と共に山道を下る。
「リュウ、さっきは尻尾あったニャ。体にもとこどころ銀色のような鱗あったし、牙も生えてたニャ!!あれは変身能力?」
メイファがリュウの人化魔法による竜人化について尋ねた。
「あぁ。」
「へぇー。リュウは蜥蜴族と人族のハーフだし、あれが蜥蜴族のほうのリュウってことニャ?!」
「・・・あーそうだな。」
リュウは適当に相槌を打った。
「へぇ、似てないニャ。」
メイファは首を捻りながら、リュウと蜥蜴族のウルスを交互に見る。
ウルスが「・・・。」と冷や汗を流しながら、そっぽ向く。ウルスはリュウの正体を知ってるが、黙っているのだ。
「じゃ、湖から太い光線が出たのもリュウがやったニャ?」
覇竜のドラゴンブレスによる光線を差しているのだろう。
「・・・あぁ。」
「ニャハハ、今までのリュウの戦いぶりを振り返ると人間を超えてる!!まるで覇竜様みたいニャ!!」
メイファが笑いながら何気なくリュウを覇竜みたいだと告げたら、リュウとウルスがギクッとする。ついでにアイリンは口に「×」を作る。
メイファはそんなリュウたちの様子を気にすることなく続ける。
「でも水中戦はダメダメニャ!今度、泳ぎを教えてあげるニャ!!」
ドーンと胸を張り、偉そうにする。
「是非ともよろしく頼む!!」
リュウが懇願するとアイリンが割って入る。
「メイファ。何気なくリュウを釣らない。」
「アイリンも泳げないんだから、ついでに教えてあげるニャ~。」
メイファがふふんと威張る。アイリンが悔しそうな表情する。
「(そういえば、あの三人は?)」
リュウがリーゼに荒くれ巨漢三人について訊く。
「リーゼ。逃げたあの三人はフトッチョの部下だったな?ということはフトッチョが指示した可能性があると思うんだが。」
「・・・フトッチョを問い詰めても部下の独断行動だと切り捨てることも可能よ。」
悪役ならではの行動の可能性に無駄だと答えるリーゼ。
「だけど私は諦めないわ。フトッチョに必ず引導を渡すわ!!」
リーゼが拳を握りしめて怒る。
「妨害勢力が次なる行動に移る可能性があるから、皆警戒してちょうだい!!」
全員の気を引き締めさせた。場面は時間を遡り、ジランド王国に移る。
◇◇ジランド王国城◇◇
リュウたちが蜥蜴族使節団を迎えに出発した日に遡る。
「リュウたちは行ったか。」
ランドルフ王がカインズと密談するかのように二人きりだった。
「フトッチョはもう妨害行動に移しているようだが、大丈夫か?」
「リーゼたちならなんとかするんだろ。それよりもランドルフ王の立場だ。そろそろ吹っかけてくるだろ。」
「問題はない。リュウたちが蜥蜴族使節団を引き連れてくる頃には終わらせよう。貴族の整理をな。」
「やれやれ。また面倒な仕事か。」
カインズが首をコキコキと鳴らす。
「リュウはともかくクレアとガイアスと言ったな。あの二人は私たち人間の政治に興味はないのだな?」
ランドルフ王が危険因子の二人の動きが気になるようである。リュウは人間に肩入れをしているが、クレアとガイアスは人間の味方でもなく敵でもないが、中立というわけでもない。
「そのはずだが、火の粉が降り掛かったら、絶対に首を突っ込むぞ。気をつけろよ。」
「ギリギリの綱渡りだな。あの二人に影響を与えない決着に持っていこう。」
ランドルフ王とカインズは見えない陰謀に対して迎え撃つ気満々のようである。
◇◇ジランド王国・東街◇◇
孤児院で子供たちが無邪気に遊び回る中、エンカとスイリューがいた。
「エンカ姉ちゃーん!ボール!!」
エンカが柔らかいボールを投げた。だが、スイリューが飛んでキャッチされて、ピューッと飛ぶ。子供たちがわいわいと「まてぇー。」と追いかける。
その様子を眺めるガイアス。その側にリリスがいた。
「ドラゴンのスイリュー、可愛いものですねぇ~。」
「(我が子ながら、可愛いものだ!)」
リリスの言葉に満足気に頷くガイアス。
「でも気をつけてください。人懐っこいドラゴンはなかなか貴重なので狙われるかもしれません。」
「・・・・?」
ガイアスが首を捻る。
「ドラゴンは基本的に強い魔物。ドラゴンを従わせて戦力に加えようと試みた人間が数知れずいました。上手く行けば一国滅ぼせますから!!現に過去の二つの戦争にドラゴンが加わってますからね!!」
ディモール王国戦の魔竜や亡国ルクテシア王国戦の暴竜を指摘した。
「・・・むぅ。」
暴竜ことガイアスがダークにより、操られたことを思い返す。少々ムカついたようである。
「でもガイアスさんはお強いですから、スイリューを守ってあげてね。」
「言われなくともな。」
「私は孤児院の子供たちを守りたいけれど・・・。」
リリスが溜め息つく。
「どうした?」
「助成金を打ち切られたんです。」
どうやらフトッチョは孤児院に対する助成金を打ち切ったようだ。
「・・・つまり金がない?」
ガイアスがそう訊くとリリスが頷いた。
「はい。そうなんですよね。今後の生活・・・目先に食料をどうするか悩んでいるところなんですよね・・・。」
「・・・・。」
リリスの悩みにガイアスが押し黙り、エンカとスイリューが子供たちと遊ぶ光景を見ながら考える。
◇◇リュウの邸宅◇◇
『金貸せだって!?』
クレアがガイアスに睨み付ける。エンカとスイリューがあわあわする。ついでにメイドのカミュが目を真ん丸にして驚いた。
『なーんにも働かずに孤児院に入り浸って、あげくに金貸せだってふざけるんじゃないわ!』
クレアがドガッとテーブルを叩いてヒビを入れた。
『そもそも何故、金が必要なのよ!?』
ガイアスが孤児院の助成金を打ち切られたことを伝える。
『・・・それを最初に言ってくれないかしら。』
クレアが深呼吸して、怒りを抑えた。
『でもあなたが人間に対してそんな風に考えるなら少しは進歩したってことよねぇ~。』
『クレアもなかなか変わった。貴金属類を大量に身に付けてる。』
クレアは数個の指輪や豪華なネックレスを身に付けていた。
『ドラゴンじゃ身に付けられなかったしねぇ。人間は色々作り出す。それが私たちには出来ないことね。』
『それで孤児院のほうは・・・。』
『金はともかく孤児院の様子を見させてもらえるかしら?』
『わかった。』
話がまとまったところでカミュが首を捻る。
「ギャーギャー言うドラゴン語がさっぱりわかりませんでした・・・。」
「あら?でもカインズはスキルの気合い会話でドラゴン語を理解してるわよぉ。」
「気合いでわかるようになるんですか?」
「さぁ?カインズに聞いて頂戴。」
「はい。」
次の日、クレアはガイアス、エンカ、スイリューと共に孤児院に向かうのだった。
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