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第八十三話 魔香瓶は劇薬!?

拙い文章、人物、状況情報など色々欠けてると思いますが、よろしくお願いします!

 戦える蜥蜴族がすべて地に伏している中、リュウとウルスが大きさ3Mの金色輝くオリハルコンスライムキングと対峙していた。


オリハルコンスライムキング

HP∞(弱点 核)

MP0


攻撃力3000

防御力20000

魔力0

敏捷性20


 ̄魔法 ̄

なし


 ̄スキル ̄

ゲル状触手

体当たり

吸収


 防御力に特化したSランク魔物。


「槍技・突槍撃!!」


 ウルスがオリハルコンスライムキングに向けて槍を力一杯に突いた。だが、余りの硬さに槍が壊れてしまった。


「硬いである!」


 ウルスが壊れた槍を捨て、味方が落とした槍を拾い持った。


「ドラゴンクロー(弱体化)!!」


 竜人化リュウが力一杯にドラゴンの五本指の爪を振った。だが、逆に爪が剥がれてしまった。


「ぐぅっ!」


 竜神化リュウのパワーを持ってしても傷つけられない。


「(硬さだけは最強クラスじゃないか!ここではドラゴンになることも出来ない。強力な魔法も使えん。)」


 洞穴という狭さがリュウの行動を縛られていた。


「どうにか地上に押し戻さないと・・・。」


 その時に湖に繋がる水路からリーゼとメイファが現れた。


「ぷはぁ。リュウ、大丈夫?・・・ってスライムキングが金色に?!」


「ニャニャ!スライムキングが金色に輝いてるニャー!!」


 リーゼとメイファがオリハルコンスライムキングを見て驚いた。


「リーゼ!メイファ!!こいつを地上に押し戻したい!何か手立てはあるか!?」


 竜人化してるリュウの姿に少々驚くリーゼだが、変身能力があるのは目にしたこともあり、すぐさま理解した。(第五十六話参照。)


「ニャ!!リュウも銀色になってるニャァ!!」


 メイファは完全に初見のため、驚きの反応を見せた。


 リーゼが気を取り直して瓶を取り出す。


「えぇ、あるわ!魔香瓶で地上に誘き出すわ!!」


 リーゼとメイファが湖の底を探し出し、魔香瓶を見つけていたのだ。


「頼むぞ!!」


「わかったわ!」


 リーゼが魔香瓶の蓋を開く。


「あら、香りがしないわね・・・。これで誘き出せるのかしら・・・って!?」


 リーゼが皆の異変に気付いた。竜人化リュウ、ウルス、メイファ、オリハルコンスライムキングがよだれを垂らしながら、リーゼを熱く見つめていたのだ。


「リーゼから美味そうな匂いがするニャ・・・。ちょっとだけでいいから、舐めさせて・・・。」


 リーゼの隣にいたメイファがよだれを垂らしながら、リーゼに近づこうとする。


「リーゼ。美味そうである。」


 ウルスがよだれを垂らしながら、リーゼに近づこうとする。


「リーゼ。引き締まった身体が美味そうだな・・・。ちょっとだけでいいから、噛ませて・・・。」


 竜人化リュウがよだれを垂らしながら、リーゼに近づこうとする。


「ギュゥギュゥー!(美味そうだー!)」


 オリハルコンスライムキングが興奮して、リーゼに近づこうとする。


 リュウたちはどうやら魔香瓶の影響で我を見失っているようだ。

 ※魔香瓶は魔物を引き寄せる性質があり、人間は種族によって美味そうな匂いがするのだ。ちなみに人族のリーゼやエルフ族と人族のハーフのアイリンにはあまり効かない。


「ち、近寄らないで・・・。」


 身の危険を感じたリーゼが慌てて魔香瓶の蓋を締めるが、皆は止まらない。


「アイリン、助けて!!」


 焦ったリーゼが腰についてる命綱を引っ張って合図を送り、水路から繋がる湖に。そして地上まで脱出を図る。だが、なんとメイファ、ウルス、竜人化リュウ、オリハルコンスライムキングの順に泳いで追いかけてきたのだ。


「(きゃーきゃー!!早く引っ張ってー!!じれったいわ!!)」


 リーゼは引っ張ってもらう命綱のスピードが遅く、スキル「神速」で人魚さながらの速さで泳ぎ、地上に脱出した。


「どうした???」


 アイリンがリーゼの焦り具合に目を見開いた。


「アイリン!魔香瓶が流通禁止になった理由がなんとなくわかったわ!!味方も敵も狂わせる劇薬よ!!」


 同時に地上にメイファとウルス、竜人化リュウが上がり、よだれをかいていた。


「「「リーゼぇぇぇー。」」」


 リーゼとアイリンが群がって来る三人の様子に恐怖を感じた。


「アイリン!拘束して頂戴!!」


「エルフ魔法(上級)・植物拘束!!」


 アイリンが巨木から枝を伸ばし、グルグル巻きに拘束した。


「目を覚ましなさーい!」


 リーゼが三人に平手打ちをした。


「ニャ!あれ?」


「ハッ、我輩は・・・。」


「俺はいったい・・・。」


 混乱状態のバッドステータスが付いていたメイファ、ウルス、竜人化リュウが我に返った。


「もう!リュウ、ウルス。スライムキングが何故、金色になったのか説明して頂戴!!」


 リーゼが怒りながら、声を荒げた。


「あ、あぁ・・・。」


 竜人化リュウがスライムキングはオリハルコン、ミスリルの鉱石を飲み込み、オリハルコンスライムキングに変貌したと伝えた。


「変種のオリハルコンスライムキング!?」


 アイリンが驚いていた。


「どう倒すか作戦を立てたいところだけれど・・・待ってくれないようね。」


 リーゼが湖に見やると大きな影が現れ、ザッパーンと水が噴出し、オリハルコンスライムキングが現れた。


「ギュゥギュゥー!!(食べるぞー!!)」


 リーゼを狙わんとしていた。


「私が目当てなのね・・・。」


 リーゼが溜め息つきながら剣を構える。


「皆!やるわよ!!」


 リーゼの掛け声に竜人化リュウ、メイファ、アイリン、ウルスが構え、オリハルコンスライムキングと戦闘に突入するのだった・・・。

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